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【東京五輪サッカー・戸田和幸評論】メキシコを高い位置で封鎖した守備 なかでも素晴らしかったのは…

2021年7月26日 07時34分

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得点を決め喜ぶ久保(AP)

得点を決め喜ぶ久保(AP)

◇25日 東京五輪 サッカー男子1次リーグ 日本2ー1メキシコ(埼玉スタジアム)
 開始早々に日本の右サイドから進入を許し、吉田の内側にスルーボールを通され、あわやの場面をつくられて始まったメキシコ戦。優勝経験を持つ相手に、エネルギーが十分な時間帯に奪った2得点が大きなアドバンテージとなった。
 前半5分にも危険なクロスを入れられたが、メキシコが一息ついた瞬間、酒井から堂安に絶妙なスルーボール、右サイド深くまで進んだ堂安が中央に戻したボールから久保建が先制。以降もボールを持ってプレーすることを望むメキシコを相手に日本は高い位置からのプレスを敢行、同10分ごろには攻撃に課題のある右センターバックのモンテスへプレス、奪ったボールから相馬が仕掛けてPKを奪い、2点リードという理想的な展開となった。特に遠藤が見せたボール奪取力と、ゴールへの道筋を全て封鎖した酒井の守備は素晴らしく、日本はプレッシングを軸にした速い攻撃でメキシコを苦しめた。
 徐々にメキシコが試合をコントロールするようになり、相手に退場者が出たにもかかわらず、日本にとって難しくなっていった理由は高い位置でのプレッシングが続かなくなってからの戦い方にあったと思う。
 巧みな速攻でメキシコに退場者を出したものの、以降も相手を走らせ疲弊させるような攻撃は見られず、直線的な攻撃を仕掛けてはボールを失った。カウンターを受ける展開が続き終盤に失点、最後はあわや同点という場面も迎えた。元々ボール保持にはこだわらずに戦ってきた日本だが、体力は有限であり、気候条件やスケジュールを考えると、より巧みな戦い方が求められる。
 今大会の優勝候補はメキシコではなく、ブラジルやスペインだ。この戦いから学んだことを次戦以降につなげてくれることを願いながら、日本を応援したい。(元日本代表MF)
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