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森保ジャパンにあえて苦言 メキシコ戦3点目を奪う駆け引きができたのでは【ラモス評論】

2021年7月26日 06時20分

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メキシコ戦でゴールを決めて喜ぶ久保建英=AP

メキシコ戦でゴールを決めて喜ぶ久保建英=AP

◇25日 東京五輪 サッカー男子1次リーグ 日本2ー1メキシコ(埼玉スタジアム)
 まずは勝ち点6を積み上げた森保ジャパンに敬意を表したい。相変わらず日本の守備は素晴らしい。鋭いアプローチで組織的にボールを奪い、たとえボールを奪えなくても前を向かせない粘り強い守りで、メキシコのドリブル突破を封じた。
 遠藤のボールを奪う能力、さらに奪ってから攻撃に切り替える速さは素晴らしい。堂安、久保、林ら前線の献身的な守備も見逃せない。けがの冨安に代わってセンターバックに入っている板倉も成長著しい。守りに関しては随所に光るものがあった。
 しかし、あえて苦言を呈す。なぜなら、森保ジャパンには絶対にメダルを取ってほしいから。日本は速攻とPKで前半11分で2点を奪った。ここまではいい。しかし、そのあとの試合運びはこれでよかったのか。もっと工夫できなかったか。
 後半23分には相手DFが1発退場となった。2点リードして、相手が1人少ない。これはサッカーでは圧倒的なアドバンテージだ。ところが、余裕があるのに同じように縦に急いでミスでボールを失う。悪い形でボールを奪われるから、それを奪い返しにいってファウルを取られる。
 状況に合わせて余裕を持ってゲームをコントロールする。2点リードしたら、ボールを横に動かし、ピッチを広く使い、相手を走らせて消耗させればいい。相手が1人少ないということは、必ず1人余っていると言うこと。さらにいえば、相手は点を取るために攻めにくるから必ず守備陣形に薄い部分ができる。数的有利を生かせば、あわよくば3点目が奪えた。
 例えば三苫が登場してから、無理にドリブル突破を試みて、ピンチを招くシーンがあった。ボールを奪う、奪ったら手数をかけずにカウンターを狙う。それが森保ジャパンの持ち味ではあるが、状況による。冷静に、そしてしたたかに。勝利のためには駆け引きも必要になってくる。(元日本代表)
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