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今年はいつものオリンピックイヤーのように、世界の一線級と戦う武豊が見られそうだ【本城雅人コラム】

2021年7月26日 06時00分

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武豊騎手

武豊騎手

◇コラム「ぱかぱか日和」
 2004年のアテネ五輪、競泳男子400メートルメドレーリレーで日本が銅メダルを獲得した。新聞社に勤務していた私は、自由形の奥村幸大さんと友人の武豊騎手に電話した。武豊騎手は英国で行われた騎手招待競走でチーム対抗戦のシャーガーCに出場したままフランスに滞在していた。
 「奥村選手からスランプの時にいろいろ相談されたんです。もう少し足をバタバタさせたら? とアドバイスしたんですけどね」と冗談を言いながらも「僕も競馬のオリンピックに出場している気分なので同じ気持ちになれました」と話した。ちなみに武豊騎手は北京五輪の08年はシャーガーCで2勝して個人2位、ロンドン五輪の12年は団体戦で優勝した。武豊騎手の海外での活躍に五輪は切っても切り離せない。
 その武豊騎手が今年の凱旋門賞でコンビを組みそうなブルームが24日、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに出走した。前走のサンクルー大賞典後に尋ねた時「凱旋門賞前に1度乗っておきたい」と話していただけに、陣営がもう少し早く出走を表明していたら今回も行っていたのではないか。ただオブライエン師はギリギリまで馬の体調を見極める人だし、武豊騎手もすでに騎乗の約束が入っていたので今回は仕方がなかった(ワクチンを接種していても帰国後は2週間の隔離が必要になるため3週間分の騎乗をキャンセルしなくてはならない)。
 ブルームは大きく離された4着と完敗だったが、出遅れたのにローダン騎手が強引にハナを切ったのが敗因だろう。オブライエン傘下のローダンにはそう指示が出ていたのだろうが、武豊騎手なら出たところ勝負でミシュリフの位置で競馬をしたかもしれない。武豊騎手にはもう1頭、前走G3で復活したG12勝のジャパンもいる。2年前はブルームの故障、昨年は厩舎の薬物騒動で凱旋門賞に乗れなかったが、今年はいつものオリンピックイヤーのように、世界の一線級と戦う武豊が見られそうだ。(作家)

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