本文へ移動

虫送り太鼓 打ち込む場に 白山出城の保存会 初の「競技会」

2021年7月26日 05時00分 (7月26日 05時03分更新)
点火した大たいまつが燃える中で太鼓を打つ保存会員ら=白山市竹松町で

点火した大たいまつが燃える中で太鼓を打つ保存会員ら=白山市竹松町で

  • 点火した大たいまつが燃える中で太鼓を打つ保存会員ら=白山市竹松町で
  • 競技会で気迫たっぷりに太鼓を打ち鳴らす中学生=白山市竹松町で

コロナ禍 披露の機会減る中

 白山市出城地区の住民でつくる「出城虫送り太鼓保存会」は今夏から、伝統の虫送り太鼓の腕を競う競技会を始めた。新型コロナウイルス禍で、地域の行事が減り、昨年から太鼓を披露する場がほとんどなくなっていた。競技会には「技術を競うことで互いの刺激になり、太鼓を打つモチベーションが上がれば」という思いが込められている。 (都沙羅)
 保存会は、農作物につく虫を駆除し豊作を祈願する伝統の「虫送り」を地区で復活させようと、地元の青年団が中心となり二〇〇二年に発足。ジュニアチームもあって大人と子どもが一緒に活動し、地区内や道の駅などで息の合った演奏を披露している。
 一回目の競技会は二十四日夕、竹松住吉神社(同市竹松町)で開く虫送りに先立ち開かれた。法被姿の小中高生十人が二人組になり、長さ約一・五メートルの桶胴(おけどう)太鼓を気迫たっぷりに打ち鳴らした。周囲にいた約六十人の住民も「ソーレ、ソーレ」と元気に声を掛けた。
 中学生以下の部では武田明来(あくる)さんと成田晴太郎さん(いずれも北星中一年)が、高校生以上の部では武田来大(らいお)さん(金沢市立工業高三年)と善家悠人さん(翠星(すいせい)高三年)が最優秀賞に選ばれた。武田来大さんは「半年ぶりの演奏だった。出城では小さい子も大人も太鼓は身近。大学でもやりたい」と笑顔だった。
 来年以降も虫送りの際に競技会を行う予定で、保存会の古川博人会長(58)は「演奏の機会がない中、出城の太鼓を続けるために何ができるかと考えてきた」と話した。
 競技会後は、わらの大たいまつに点火して太鼓を打ち鳴らす恒例の虫送りを実施。今年も昨年同様、感染拡大防止のため虫送り行列は中止した。

関連キーワード

PR情報