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浜松市歯科医師会長に就任・木村氏に聞く

2021年7月26日 05時00分 (7月26日 05時03分更新)
浜松市歯科医師会の会長に就任した木村裕一氏=浜松市東区の中日新聞東海本社で

浜松市歯科医師会の会長に就任した木村裕一氏=浜松市東区の中日新聞東海本社で

 浜松市歯科医師会の会長に、新たに木村裕一氏(52)が就任した。新型コロナウイルス禍での取り組みや、口の健康を守るための今後の課題について聞いた。 (聞き手・細谷真里)
 −浜松市歯科医師会はどのような組織なのか。
 市内にある約三百三十の診療所の約四百三十人の会員で構成されている。市民の口の健康を守るための健診事業、啓発活動、広報などを行っている。
 −会長に就任した抱負は。
 新型コロナの影響で「はままつ歯と口の健康フェスタ」が二年連続で中止になってしまった。動画配信など歯科医師会のホームページを活用するなどして、市民の皆さんへの啓発やコミュニケーション方法を模索していきたい。
 また、歯科医師会の構成メンバーも高齢化が進む。若い歯科医師たちに会の魅力を伝えるとともに、今後、民間企業などとの協働を含め、会をどう存続していくか模索していきたい。
 −現在の課題は。
 コロナにより、歯科医院への受診控えが目立っている。昨年三、四月ごろに歯科医院での感染リスクが非常に高いと報道されたが、歯科医師は元々、治療で飛沫(ひまつ)を浴びやすい職業。対策を普段の診療からきっちりしている診療所が大半だ。
 口腔(こうくう)の健康は免疫を高めるほか、歯周病はコロナ感染の重症率が上がるという研究結果も出てきている。
 −今後、力を入れたいことは。
 国の骨太方針でも示されている、口腔の機能衰弱を表す「オーラルフレイル」対策について、積極的に取り組んでいきたい。高齢になって心身の活力が低下した状態を「フレイル(虚弱)」というが、その初期症状として、食べこぼしやむせやすくなるなどの機能衰弱がまず見られるといわれている。データの蓄積が必要で、全国の歯科医師会に先駆けて、行政などと協力しデータを取っていきたい。
 また浜松市では、三十歳以上の市民に歯周病健診の受診券を配り、呼び掛けているが、学校での健診が終わると、三十歳まで空白期間ができる。歯の健康維持のために、空白期間にも定期健診を受けてもらえるよう働き掛けたい。

 <きむら・ゆういち> 名古屋市出身。愛知学院大歯学部卒。旧大須賀町(現掛川市)の歯科医院に勤務後、1999年に浜松市で「木村歯科医院」を開業した。市歯科医師会では庶務・情報部長や専務理事を歴任。県歯科医師連盟浜松支部長も務める。


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