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阿部兄妹 献身的に支えた両親「2人はライバルでもあるけど尊敬し合っている」【担当記者コラム】

2021年7月25日 21時29分

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兄と妹そろっての同日優勝を果たし、金メダルをかじる阿部一二三(左)と妹・詩

兄と妹そろっての同日優勝を果たし、金メダルをかじる阿部一二三(左)と妹・詩

◇25日 東京五輪 柔道(日本武道館)
 男子66キロ級の阿部一二三(23)=パーク24=と女子52キロ級の阿部詩(21)=日体大=がいずれも金メダルを獲得。「きょうだい同日金メダル」を成し遂げ、”世界最強兄妹”となった。
  ◇    ◇
 テレビを通してきょうだいの晴れ姿を最も喜んだのは、父の浩二さん(51)と母の愛さん(49)だろう。
 幼いころに競泳でトップクラスの選手だった父の浩二さんは、年齢を経るに従って体が大きい選手に抜かれ、悔しい思いをした。「息子には体重別の階級があるスポーツを」と切望。それが一二三が柔道と出会うきっかけとなり、さらに詩が追随した。
 一二三が柔道にのめり込むと、道場での練習とは別に、神戸市内の自宅近くの公園などでランニングや体幹トレーニングに付き合った。独学で工夫した練習は1日数時間。一二三の屈強なフィジカルの源泉になった。
 一二三は神港学園、詩は夙川学院と地元の高校を選んだのも、家族の存在が一因。愛さんは、詩が2019年に一二三と同じ日体大へ進む際に自らも上京。食事面などできょうだいを支えている。
 浩二さんはかつて一二三の強さについて、「天才なんかじゃない。どんくさい。1ミリ(の努力)を積み重ねて10センチ、1メートルにつなげてきたんちゃうかな」と語った。「きょうだい2人はライバルでもあるけど、尊敬し合っている。自分の子ながら素晴らしい」。互いを刺し合う、特別な関係を称賛している。(木村尚公)

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