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交流戦中止で最大125試合も現実的には…最速“6月開幕”も見えない光「当然、たくさんやりたい」と言うが

2020年4月17日 23時22分

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交流戦の開幕セレモニーに臨む、中日、楽天両ナイン=2019年6月7日、ナゴヤドームで

交流戦の開幕セレモニーに臨む、中日、楽天両ナイン=2019年6月7日、ナゴヤドームで

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕を延期しているプロ野球の12球団は17日、ウェブによる代表者会議を開き、5月26日に始まる予定だったセ・パ交流戦を中止するとともに、5月中の開幕を断念することで合意した。2005年にスタートした交流戦の中止は初めて。この決定によって143試合の実施も断念し、最大125試合に削減される見通し。“幻の交流戦”期間に開催が可能になった場合は、各リーグで日程を組み直して開幕する。
 新型コロナの脅威は強まり、緊急事態宣言は全国に拡大した。この状況では、5月中の開幕は困難だ。当初は4月下旬以降に予定されていた開幕日を含む日程決定。その一部を前倒しし、12球団が緊急判断を下した。日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(80)のウェブ会見は重い報告で始まった。
 「野球の開催を5月中に行うことは断念せざるを得ない。レギュラーシーズンの試合数もある程度、削減せざるを得ない」。苦渋の説明が続く。球界再編騒動を受けて2005年にスタートした交流戦も中止。「今年は見送らざるを得ない。非常に重たい決断」と視線を落とした。
 その理由は明白だ。新たな開幕日を決める時期の目標を「4月下旬~5月上旬」と定めたのは、今月3日の代表者会議だった。だが、同7日に特措法に基づく緊急事態宣言が発令され、その対象は16日、全都道府県に拡大された。社会的距離(ソーシャルディスタンス)が重視され、チーム活動も厳しくなった。希望的観測だけで突き進むことはできない。
 さらなる開幕延期に伴い、シーズン143試合制も断念する。ただ、リーグ戦の価値を確保するためには「当然、たくさんやりたい」と斉藤コミッショナー。11月末に開催する日本シリーズから逆算し、各球団18試合の交流戦を中止することを踏まえた上で、「(感染)状況が終わっていれば125ですね」と最大125試合になるとの見解も示された。
 事態が収束し、6月の早い時期に開催できると判断した場合には、日程を組み直して各リーグで開幕する。ただ、見通しが明るいわけではない。セの球団首脳は「6月14日までのチケットを払い戻す。おのずと(開幕時期は)どれだけ早くても…と計算できるはず」と長期戦を覚悟した。
 試合数削減、交流戦中止―。ついに球界は、現実的な決断をしなければならない状況に追い込まれた。それでも、まだ希望は捨てたくない。今は耐える時。球界も「社会的責任」を果たし、新型コロナの収束に全力で協力する。
 ◆2020年開催予定だった交流戦概要 5月26日~6月14日まで、1球団18試合制の全108試合。公式タイトルは「日本生命セ・パ交流戦」。勝率第1位球団を「交流戦優勝球団」として、賞金3000万円を贈呈。過去の交流戦15度でパ・リーグが14度勝ち越し。最多優勝はソフトバンク8度。最多勝もソフトバンクの214勝。

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