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今の首都 大阪だったかも 秀吉より家康が早世したら…

2021年7月25日 05時00分 (7月25日 11時55分更新)
戦国武将の逸話を交え、歴史の分岐点について話す本郷和人さん=金沢市駅西本町の中日新聞北陸本社で

戦国武将の逸話を交え、歴史の分岐点について話す本郷和人さん=金沢市駅西本町の中日新聞北陸本社で

◇金沢中日文化センター
本郷・東大教授 連続講座 9月からは新シリーズ

 東京大史料編纂所の本郷和人教授(60)=日本中世史=による連続講座「IF(もしも)の日本史」(金沢中日文化センター主催)が二十四日、金沢市駅西本町の中日新聞北陸本社であった。
 今回は「徳川家康が豊臣秀吉よりも先に亡くなっていたら」をテーマに講演。当時の平均寿命は五十歳ほどだったことから、二人の死期が前後した可能性は十分あると説明した。
 農業生産、政治、経済、文化などいずれの面でも当時は近畿地方の方が豊かだったと解説。「家康は変わり者。もしも秀吉だったら、江戸には幕府を開かなかった」と結論付け、大阪府付近が今の日本の首都になった可能性を指摘した。仮に天下を取ったのが前田利家や毛利輝元であっても、江戸には開かなかったとし、「今の東京はない」と強調した。
 本郷教授は最後に「一人の人間の判断が大きな歴史の流れを変えるとは考えられない」と話し、「生産構造や人間の感情の集合体に影響され、そこに合致した判断を下せた人を、僕は歴史的人間と呼びたい」と締めくくった。
 九月からは鎌倉時代を題材にした新シリーズが始まる。(鈴木里奈)

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