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<発掘‼ みか話~るど> (23)映画「人生劇場望郷篇 三州吉良港」(西尾市)

2021年7月25日 05時00分 (8月6日 15時44分更新)
「人生劇場望郷篇 三州吉良港」のポスターを眺める颯田さん=西尾市吉良町の尾崎士郎記念館で

「人生劇場望郷篇 三州吉良港」のポスターを眺める颯田さん=西尾市吉良町の尾崎士郎記念館で

  • 「人生劇場望郷篇 三州吉良港」のポスターを眺める颯田さん=西尾市吉良町の尾崎士郎記念館で
  • 「人生劇場望郷篇 三州吉良港」をPRする地元の映画館のチラシ=西尾市岩瀬文庫で
 昭和期のベストセラーで、自伝的大河小説ともいわれる「人生劇場」。ノーベル文学賞を受賞した川端康成も絶賛した名作は、西尾市吉良町出身の小説家尾崎士郎(一八九八〜一九六四年)が生んだ。
 「人生劇場」が映画化されたのは十四回。そのうち地元の吉良町でロケが行われたのは、意外にも「人生劇場望郷篇(へん) 三州吉良港」しかない。
 原作の「人生劇場望郷篇」は「人生劇場」シリーズの七作目。撮影当時、名鉄西尾線上横須賀駅には「三州吉良港」駅の看板が掲げられ、俳優佐野周二さんや元宝塚歌劇団スターの久慈あさみさんが演技。吉良町の宮崎海岸でもロケが行われた。
 ロケの合間に撮影現場を訪れた尾崎が、主人公である青成瓢吉役を務めた俳優宇野重吉さんと談笑。大勢の町民が押しかけ、近くの民家の屋根にまで上るほど見物客が殺到した。自宅近くのロケで佐野さんを見た吉良町の颯田洪さん(83)は「男前の俳優がものすごい量の照明を浴びていた。とにかく人がわんさか集まった」と回顧。父がエキストラとして映画に出演していただけに「上映中は、どこに映っているのか息子の自分は、必死になって探した」と明かす。
 銀幕を彩るスターが地元を訪れた熱...

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