本文へ移動

池江璃花子「キラキラしていた」五輪はやはり特別 400リレー予選敗退に「悔しさ8割楽しさ2割ぐらい」【東京五輪・競泳】

2021年7月24日 22時50分

このエントリーをはてなブックマークに追加
女子400メートルリレー予選で笑顔を見せる第2泳者の池江

女子400メートルリレー予選で笑顔を見せる第2泳者の池江

◇24日 東京五輪 競泳女子400メートルリレー(東京アクアティクスセンター)
 日本の第2泳者として出場した池江璃花子(21)=ルネサンス=が万感の思いで2度目の五輪に挑んだ。3分36秒20で全体の9位となり、惜しくも決勝進出はならず。それでも、白血病の公表から2年あまりで世界の強豪と堂々と渡り合った。
  ◇   ◇
 帰ってきた五輪のプールは池江にとってやはり特別で、五輪のプールだった。女子400メートルリレー予選。本番のメインプールに入場した瞬間の心境を池江は「リオも入場した瞬間こんなキラキラした会場は見たことがないと思ったけど、今回もそれと一緒で入場した瞬間、観客はいなかったけどライトのおかげもあってか分からないがすごく周りがキラキラしたように見えて『この舞台でまた泳げるんだ』と思った。それは素直にうれしいなと思ったし、またこの舞台に戻ってきて世界の選手と戦えることはこういう環境の中でもすごく幸せだなと思った」と振り返った。
 任されたのはリレーの第2泳者。勢いよく飛び込み、懸命に水をかき、蹴りながら5番という順位はそのままにリレー。チームはそのまま3分36秒20で全体では9番目。目標としていた3分36秒17の日本記録更新と決勝進出にはわずかに及ばず「悔しさ8割楽しさ2割ぐらい。楽しいという気持ちもものすごくあった。ただ、楽しいだけではダメだというのが試合なので、今回は日本記録、決勝進出というのが目標だったけど、2つともあと少しで達成できなかったということが一番悔しかったなと思う」率直な感想を口に。楽しさも悔しさも身に染みる、それこそが五輪を泳いだ証しだった。
 2018年には本職の100メートルバタフライで東京五輪のメダルも現実味を帯びる56秒08の日本新記録を樹立し、アジア大会では日本選手史上最多の6冠を達成した。だが翌19年2月に白血病を公表し闘病生活に。辛さのあまり「生きているのがしんどいと思った」と振り返る時期もあった。それでも桜を見られる、車に乗れる、高速道路の渋滞すらもうれしい、そんな幸せを見つけながら一歩一歩復活し、退院、念願のプール、大会、日本選手権、そして東京五輪。19年末の退院時にはパリ五輪を目標にしていたが、水の中で生まれ、「水泳があって自分ができている」と言うほど水泳を愛し、水泳に愛されたスイマーは運命に導かれ、生まれ育った東京で行われる五輪のプールを泳いだ。
 スタート前、闘病中を思い出すことは「全くなかった。もう忘れてました」と明るく言う。五輪に帰ってきた池江璃花子。「これから世界大会、五輪に出るにあたってこういう経験を久しぶりにできた、雰囲気やいろいろなこと、情報をつかめた試合ではあったので、これをまた次のレース、メドレーリレーにつなげられたらと思う」と前だけを向いて泳ぎ続ける。
おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ