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金メダル日本勢1号の柔道・高藤直寿 師弟でかなえた夢【担当記者コラム】

2021年7月24日 21時14分

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男子60キロ級で優勝し、金メダルをかじる高藤直寿

男子60キロ級で優勝し、金メダルをかじる高藤直寿

 高藤の原点は、小学校時代に通った野木町柔道クラブ(栃木県野木町)だ。指導した福田健三さん(71)は「送り迎えしていた親が遅れると、着替えて待っているような子どもだった。柔道への姿勢は本物だった」とにこやかに振り返る。
 センスは抜群だった。「ビデオで見た技を、次の日には使っている。それが試合で通じてしまう。今も得意にしている小内刈りはよく練習させたが、それ以外でも内股や大外刈り、体落とし…。小学生のときに10個以上の技をもっていた」。世界へ通じるテクニシャンの片りんがあった。
 一度だけ、激怒したことがある。「高藤は一時期返し技にこっていた。『体重のないおまえは、少し間違えたら飛ばされる。受け身の柔道だけはするな』と叱った」と福田さん。高藤は当時のけんまくを約15年たった今でも覚えているという。
 銅メダルだったリオ五輪後、福田さんは高藤に「オレは金メダルを首にかけて飲むのが夢なんだ」と語りかけた。師弟の夢が今、実現した。
(木村尚公)
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