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東京五輪開幕 緊急宣言下、初の無観客

2021年7月24日 01時28分 (7月24日 01時31分更新)
無観客で開催された東京五輪の開会式=23日夜、国立競技場で(沢田将人撮影)

無観客で開催された東京五輪の開会式=23日夜、国立競技場で(沢田将人撮影)

  • 無観客で開催された東京五輪の開会式=23日夜、国立競技場で(沢田将人撮影)
  • 最終聖火ランナーを務めた大坂なおみ=23日夜、国立競技場で(榎戸直紀撮影)
 第三十二回夏季オリンピック東京大会は二十三日夜、東京都新宿区の国立競技場で開会式が行われた。新型コロナウイルスの影響で史上初の一年延期となった大会は、開催都市、東京が緊急事態宣言下にある中で幕を開けた。開会式も含め大半の会場が無観客。感染拡大への不安や大会組織委員会の混乱で祝祭感が漂わない異例ずくめの祭典となる。式のクライマックスでは、テニス女子の大坂なおみ(23)=日清食品=が球体の聖火台に点火した。
 一九六四年東京大会以来、五十七年ぶり二度目の日本での夏季五輪には不参加となった北朝鮮を除く二百五カ国・地域と難民選手団を合わせ約一万一千人の選手が参加。八月八日までの十七日間で、史上最多の三十三競技、三百三十九種目を実施する。
 開会式には選手、役員約六千人が参加。大会名誉総裁を務められる天皇陛下、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長ら参加者が新型コロナの犠牲者のために黙とう。華美な演出は控えられ、無観客のスタジアムに歓声は響かなかった。天皇陛下の開会宣言は「祝い」の文言は使われず祝祭感を抑えた表現となった。
 国立競技場内の聖火リレーにはプロ野球で活躍した国民的スターの長嶋茂雄さん(85)と王貞治さん(81)、松井秀喜さん(47)が登場した。
 初めて五十音(あいうえお)順で行われた入場行進では各国・地域の選手らから笑みがこぼれた。日本選手団は史上最多の選手五百八十三人で、金メダル三十個が目標。開催国として最後に入場、バスケットボール男子の八村塁(23)=ウィザーズ=とレスリング女子の須崎優衣(22)=早大=がペアで旗手を務め、主将の陸上男子山県亮太(29)=セイコー=と、副主将の卓球女子石川佳純(28)=全農=が選手を代表して宣誓した。
 国内の新規感染者は拡大局面で、来日した選手、関係者の陽性も続く。政府やIOCが「安心安全」を唱える大会への逆風は強い。
 東日本大震災からの「復興」といった理念はかすみ、コロナ禍での開催意義が改めて問われる。
 開会式に参加する大会関係者は九百五十人程度に抑えられ、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事らが出席。バッハ会長は「今日という日は希望の瞬間だ」とあいさつした。
 ソフトボールとサッカーで二十一日に始まった競技は二十四日から本格化する。

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