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手取川モチーフ 白山の仙名さん来月から ダムカレー 石川の顔へ

2021年7月24日 05時00分 (7月24日 05時03分更新)
ロックフィルダムや貯水池を表現した「手取川ダムカレー」

ロックフィルダムや貯水池を表現した「手取川ダムカレー」

  • ロックフィルダムや貯水池を表現した「手取川ダムカレー」
  • 営むバーで手取川ダムの写真を手にする仙名珠乃さん=白山市橋爪町で

空白地帯解消 「全国発信したい」


 「石川県の水がめ」として、県民に水を提供する手取川ダム(白山市)をモチーフにしたご当地カレーが誕生した。考案したのは白山手取川ジオパークの公認観光ガイドで、市内でバーを営む仙名珠乃(せんなたまみ)さん。全国各地で提供される「ダムカレー」だが、唯一石川県は空白地帯だった。「手取川ダムの歴史や絶景を全国に発信したい」と、仙名さんが見た目も味もこだわった一皿だ。八月から提供される。 (都沙羅)
 手取川ダムは、水害対策や発電、生活用水の供給を目的に国や県、電源開発(Jパワー)が一九八〇(昭和五十五)年に建設。岩石や土砂を積み上げて作る「ロックフィルダム」としては国内最大級で、県内人口の七割以上の生活用水を賄う。開発の陰で、同市桑島集落の約三百三十戸が水没し住民が故郷を失った歴史がある。
 ダムカレーでは堰堤(えんてい)をご飯で、貯水池をルーで表現する。日本ダムカレー協会によると、二〇〇九年ごろから全国的に増え始め、昨年末時点で百九十以上が報告されている。
 県内には十二のダムがあるが、これまでダムカレーはなかった。五年ほど前、全国のダムカレーを食べ歩く女性が、バーでカレーを提供する仙名さんに商品化を提案。ダムが好きで頻繁に足を運ぶ仙名さんも「地元にあれば食べてみたい」と考えていた。今年ジオパークの公認ガイドに選ばれたことで「せっかく店をやっているなら、作らない理由はない」。今春からかほく市のカレー店「コイノボリ食堂」の助言を受け、レシピを温めてきた。
 石川のご当地カレーを思わせる銀皿に、岩石や土砂を積み上げて作る「ロックフィルダム」をかたどった雑穀米を盛る。ルーは小麦粉を使わずスパイスやトマトで香りや酸味を出し、塩糀(こうじ)や甘酒など発酵食品をたっぷり入れて栄養満点に。ルーの中に浮かべた赤いパプリカは、取水口のイメージ。さらに、長さ約二十センチのイノシシ肉入りウインナーで貯水池の水位を調節する施設、オムレツで発電所を表現するなど、こだわりがのぞく。
 仙名さんは「山と池の絶景を見るだけでもおもしろい。手取川ダムに足を運んでもらえたら」と話している。
 カレーは白山市橋爪町のバー「我楽」で提供し、事前予約制。小鉢とワンドリンクがついて、昼が千五百円、夜が二千円(税込み)。(問)我楽076(287)6215

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