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迷走、前夜まで 「国民不在」のまま、ついに五輪開幕へ

2021年7月23日 05時00分 (7月23日 10時09分更新)
記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長(右)と武藤敏郎事務総長。開閉会式演出担当の小林賢太郎氏の解任を発表した=22日午後、東京都江東区で

記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長(右)と武藤敏郎事務総長。開閉会式演出担当の小林賢太郎氏の解任を発表した=22日午後、東京都江東区で

  • 記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長(右)と武藤敏郎事務総長。開閉会式演出担当の小林賢太郎氏の解任を発表した=22日午後、東京都江東区で
 東京五輪は二十二日、開閉会式の演出担当の小林賢太郎氏(48)が解任され、開幕直前まで混乱を露呈した。二〇一三年の開催決定以来、政財界一体となった「オールジャパン」体制は迷走を続け、皮肉にも多様性の欠如や「事なかれ主義」など、日本社会の問題点が浮き彫りになった。新型コロナウイルス禍で無観客開催に追い込まれ、多くのトラブルで国民の信頼を失ったまま、十七日間の大会が開幕する。 (原田遼)
 「われわれにとっては非常に望ましくない事件が起こっているのは、まあその通り」。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は二十二日の記者会見で、大会のイメージについて振り返った。
 一年延期の決定は、新型コロナの世界的流行が始まったばかりの昨年三月二十四日だった。森喜朗・組織委前会長によると、森氏と当時の安倍晋三首相の二人で延期時期を決め、森氏はその会見で「神頼みのところはある」ともらした。
 こだわったのは日本のメンツだ。当時、五輪相だった橋本聖子組織委会長は「二年延期となると、冬の(北京)五輪を通り越してしまう。一年延期が妥当ではという話だった」と明かす。経費が一兆円を超える大イベントにもかかわらず、感染症の専門家...

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