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【東京五輪ラモス評論】異常事態での初戦南アフリカ戦 さすがの吉田麻也だった

2021年7月23日 05時00分

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日本―南アフリカ 後半、先制ゴールを決め、喜ぶ久保建(左から2人目)と吉田麻也(右端)

日本―南アフリカ 後半、先制ゴールを決め、喜ぶ久保建(左から2人目)と吉田麻也(右端)

◇22日 東京五輪 サッカー男子1次リーグA組 日本1―0南アフリカ(味の素スタジアム)
 南アフリカの選手2人がコロナ陽性と判定され、試合開始の2時間前に開催が正式に発表された。そんな異常事態での初戦。モチベーションをいかにして高めていくのか、非常に難しい試合となった。
 南アは5人のディフェンダーと4人の中盤でブロックをつくり、ゴール前をガッチリと固めてきた。相手は開催国日本。直前にスペインと引き分けている。ボールを奪いに来ない。ボールを奪っても攻めてこない。0―0の引き分けで、勝ち点1が奪えれば十分という戦略。それもサッカーだ。
 そして無観客。異常なムードの中、立ち上がりから日本の攻撃は硬さが目についた。思い切って仕掛けることができない。ボールを動かすテンポも悪くパススピードも上がらない。シュートを打てるのに打たない。ドリブル突破もない。大事にいきすぎて、攻撃のリズムがつくれない。特にこの日のMF堂安律(PSVアイントホーフェン)は全くといっていいほど「らしく」なかった。
 そんな中、さすがと言えるプレーを見せたのがDF吉田麻也(サンプドリア)だ。的確なカバリング、対人プレーの強さ。攻撃の起点としての落ち着いた球出し。最後まで集中力を切らさず、ノーミス。吉田の冷静なプレーがチーム全体に落ち着きを与え、1―0という難しい試合をものにした。まずは勝ち点3を手にしたことが大きい。
 日本戦の前に同会場で行われたフランス―メキシコ戦を見たが、次に対戦するメキシコは強敵である。しかし、身構える必要はない。立ち上がりから全開で仕掛ければいい。日本が追い求めているサッカーを思う存分ピッチ上で表現してほしい。(元日本代表)

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