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五輪開会式前日の小林さん電撃解任「外交上の問題もある」事態把握から即決断

2021年7月22日 20時54分

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記者会見に臨む東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長

記者会見に臨む東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長

  • 記者会見に臨む東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長
  • 小林賢太郎さん
 東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の制作・演出チームで「ショーディレクター」を務める元お笑い芸人・小林賢太郎さん(48)の解任を発表した。過去にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をコントで取り上げていたことが発覚し、国内外から批判されたため。組織委は急きょ開会式の演出見直しに言及。ドタバタ続きの五輪は、開会式前日にまたしても激震に見舞われた。
 組織委の橋本聖子会長(56)が事態を把握したのは22日早朝。小林さんがお笑いユニット「ラーメンズ」時代の1998年に発表した問題のコントが動画で拡散し、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が非難声明を出す事態に発展した。橋本会長は「外交上の問題もある。早急に対応しないといけない」。時を置かず解任を決断したようだ。
 小林さんは組織委を通じてコメントを発表。「私が書いたコントのセリフに、極めて不謹慎な表現が含まれていました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていたころだと思います。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています」と陳謝した。
 問題は開会式への影響だ。小林さんは、開会式ではショーの全体を統括、調整する立場。組織委は「それぞれの場面にはそれぞれの企画、演出の担当者がいる。小林さんが単独で企画したパーツはない」と説明しているが、演出に関わった範囲は広い。「全体を見直し、開会式をどうするか協議している」と橋本会長は再考を明言した。
 開会式を巡っては、楽曲制作担当の1人だったミュージシャンの小山田圭吾さん(52)が過去のいじめ告白で批判を浴びて辞任。組織委は小山田さんが作曲した、開会式冒頭に使われる予定だった約4分間の楽曲を使用しないと発表したばかり。土壇場で演出部分の見直しも加わった。異常事態が続き、急ごしらえの式典となりそうだ。
 会見で武藤敏郎事務総長(78)は「望ましくない事案が起こり、本来発信すべき東京大会の価値に影響を与えているのが残念だ」と語った。スポーツの価値やコロナ禍で分断された社会の融和―。開会式で世界へ訴えるべきメッセージが、かき消されようとしている。

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