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岩渕真奈の解決法は「笑顔」落ち込むのは一瞬 「思ってできたら…今ごろキャプテン翼」【東京五輪・番記者メモ】

2021年7月22日 06時00分

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日本―カナダ 後半、同点ゴールを決め、田中(右)と抱き合って喜ぶ岩渕

日本―カナダ 後半、同点ゴールを決め、田中(右)と抱き合って喜ぶ岩渕

◇21日 東京五輪 サッカー女子1次リーグE組 日本1―1カナダ(札幌ドーム)
 敗色濃厚だったカナダ戦で終盤に勝ち点1をもぎ取る、価値ある同点弾を決めたFW岩渕真奈(28)=アーセナル=は中学2年の時、日テレ・ベレーザ(現日テレ東京V)の練習試合に初めて出た。MF澤穂希、FW大野忍(ともに既に現役引退)らレジェンドたちと初めて一緒にプレーしたが「ただただつらかった。『こんなにできないんだ』って思ったのは初めて。ダメージは大きかった」。でも、落ち込むのは一瞬。笑顔を振りまき、明るくサッカーを楽しむ。それが、岩渕の解決法だった。
 「何も考えない。中2の時はなおさら考えていなかった。『何とかしなきゃ』って思ってできたら、今ごろ(漫画、アニメでおなじみの)キャプテン翼ですよ」と大笑いする。
 高校進学とともにベレーザへ正式に昇格したが「みんながうまくて、ボールを受けるのも嫌だった。どこかで逃げてたと思う。練習で泣いてました」。挫折を真正面から受け止め、努力する意味を初めて知った。
 2011年W杯ドイツ大会。なでしこジャパンは世界一に輝いた一方で、けがを抱えていた岩渕は不完全燃焼だった。「試合に出られなくて悔しさを味わった。優勝して本当にうれしいかって言われたら、決してそうではなかった」と言う。
 16歳でA代表デビューを飾り、期待と注目を一身に浴びるエリート人生のように思われるが、岩渕なりに現実を直視し、一歩一歩、階段を上ってきた。
 東京五輪前。岩渕はこう言って、はにかんだ。
 「自分らしく、行く。東京五輪に全部をぶつける」。最後の最後に、エースがまばゆい輝きを放った。(サッカー担当・松岡祐司)
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