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知らぬ間に上がる電気代 原発の賠償・廃炉費、昨秋から上乗せ 

2021年7月21日 05時00分 (7月21日 05時00分更新)
敷地内に処理水のタンクが立ち並ぶ東京電力福島第一原発=本社ヘリ「おおづる」から

敷地内に処理水のタンクが立ち並ぶ東京電力福島第一原発=本社ヘリ「おおづる」から

  • 敷地内に処理水のタンクが立ち並ぶ東京電力福島第一原発=本社ヘリ「おおづる」から
  • 託送料金への原発関連費上乗せを巡り、国を提訴した原告ら=2020年10月、福岡市で、グリーンコープでんき提供
  • 街に張り巡らされた電線。託送料金で維持されている=東京都品川区で
 毎月の電気料金に、電気を送るためにかかる費用「託送料金」が含まれていることを知っている人は多いかもしれない。ただ、この中に東京電力福島第一原発事故の賠償費用と、各原発の廃炉費用が昨秋から上乗せされていることはどれほど認識されているだろうか。本来は原発を持つ電力会社が払うべき費用。消費者から広く、薄く、気付かれにくい形で回収できる託送料金が、何かとコストがかかる原発の「打ち出の小づち」になりつつある。 (石井紀代美)
 「電線の使用料は払わないといけない。でも、電気を送ることとは関係ない原発の費用がどうしてその中に入るのか。何とかして勝ちたい訴訟です」
 託送料金を巡り、国を相手に訴訟を起こしている「グリーンコープでんき」(福岡市)の熊野千恵美会長は話す。水力やバイオマスで生み出した電気を提供する一般社団法人だ。
 九州、中国地方の生協などでつくるグリーンコープ共同体が母体。電気の小売りが全面自由化した二〇一六年、原発に頼らない生活を実現するために新規参入した。契約組合員は約四千人。電気を届けるためには「九州電力送配電」が管理する電線を使う必要があり、払っているのが託送料金だ。電気料金に含ま...

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