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新型コロナ 世界の現状 ワクチン格差 浮き彫り

2021年7月20日 05時00分 (7月21日 15時40分更新)
 東京都に4度目の緊急事態宣言が発令される中、東京五輪が23日に開幕する。6月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の首脳声明では、開催の意義を「新型コロナウイルスに打ち勝つ世界団結の象徴」と表現した。ワクチン接種が進み明るい材料もあるが、世界の現状、そして今後の展望はどうなのか。新型コロナ関連の統計サイト「Our World in Data」のデータを活用して考える。(植木創太、秦野ひなた)

    

死者は減少 公平分配が収束の鍵

 感染拡大がパンデミック(世界的大流行)の状態になったという認識を、世界保健機関(WHO)が示したのは昨年三月だ。戦いに打ち勝つには、免疫を持つ人が大半となり、社会全体がウイルスへの抵抗力を持つ必要がある。
 世界の総接種回数は十六日現在、三十六億回を超えた。二回接種が原則とすれば四人に一人が打ち終えた計算だ。
 一日当たりの感染者数は同日現在で約五十万人(七日間の移動平均)。対策の緩和や変異株の拡大などで六月下旬から増加に転じたが、ピークだった四月末の三分の二ほど。死者数は四月下旬以降、減少傾向が続き、発症や重症化を防ぐワクチンの効果が表れている=グラフ1。疫学が専門で、名古屋市立大教授の鈴木貞夫さん(60)は「一週間に数億回のペースで接種が続けば、死者はさらに減少するはず」と話す。

 気掛かりなのは経済力を背景にした接種率の差だ。少なくとも一回の接種を終えた人の人口に占める割合を見ると=同2、先進国と発展途上国の開きは大きく、ワクチン供給が不十分なアフリカは一割以下が大半。これらの地域で感染拡大が続けば、ウイルスが変異する可能性は高まり、現状のワクチンが効かなくなることも考えられる。
 WHOによると、感染力が従来の二倍近いとされるデルタ株(インドで最初に確認された変異株)は十三日現在、百十一の国と地域で確認。新たな変異株も次々に見つかっている。六月のG7サミットに参加したテドロス事務局長は「収束には来年のサミットまでに、世界人口の七割が接種しないといけない」と発言。それには、現在の総接種回数の三倍以上に当たる「百十億回分のワクチンが必要」とも述べ、途上国への供給を訴えた。
 五輪のシンボルマークである五色の輪は、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大陸の団結を意味し、「世界は一つ」という願いが込められているという。「収束の鍵は、ワクチンの分配。いずれの大陸も欠けてはいけない」と鈴木さんは言う。
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英国 ピーク時から死者激減

イスラエル 未接種の子ども感染増

 接種で先行した国として真っ先に名前が挙がる英国とイスラエル。推奨される回数の接種を終えた人は...

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