採用の新手法、結果上々 社員が知人紹介、企業から声掛けるスカウトも
2021年7月19日 05時00分 (7月19日 15時13分更新)
新型コロナウイルス拡大で落ち込んだ経済の回復を見据えて企業の採用意欲が底堅い中、新たな採用手法が広がっている。社員が知人を紹介する「リファラル採用」や、企業が学生に直接オファーを出す「スカウト型」を導入する企業が増加。採用コストの削減や多様な人材の獲得に役立てている。 (平井良信)
入社に安心感
「一緒に働いてみませんか」。ヨシックスホールディングス(名古屋市)が展開する「や台ずし」に二年前に転職を決めたすし職人の平原嘉久さん(50)。きっかけは、以前の職場で同僚だった和田崎雅博さん(29)のひと言だった。
「給与体系や職場の雰囲気を事前に教えてもらい、魅力的だと思った。何より知人が働いていることで安心した」と平原さん。三十年以上のすし職人の経験を生かし、半年後には店長を任された。平原さんには即戦力手当など六十万円、そして和田崎さんにも紹介報酬三十万円が会社から支給された。
同社では、社員とアルバイトを年間千人以上採用するが、すし職人については経験者が限られるため、人材紹介会社頼みの面が大きかった。昨年三月、社員の人脈を生かす「リファラル採用」を支援するアプリを提供するマイリファー(東...
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