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相手のタイヤ消耗早める!!頭脳的走りさえた山本! クニミツが今季初勝利【スーパーGT第4戦】

2021年7月19日 10時00分

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今季初優勝を喜ぶクニミツの山本尚貴(右)と牧野任祐

今季初優勝を喜ぶクニミツの山本尚貴(右)と牧野任祐

◇18日 ツインリンクもてぎ 観衆12500人
 GT500クラスはクニミツの山本尚貴(33)/牧野任祐(24)組(ホンダNSX)が、ペースが良かったバンドウの国本雄資(30)/宮田莉朋(21)組(トヨタGRスープラ)を2位に抑え込み、今季初勝利をもぎ取った。レース後半は防戦一方だったが、山本の頭脳的な走りがさえ渡った。
 まさに王者の底力だ。スピードに勝るバンドウに一時はトップを明け渡したが、ピットで逆転したクニミツは、山本の頭脳的な戦略と巧みな走りで抑え込んだ。
 「会心の勝利。理想的な展開に持ち込め、チェッカーまで逃げ切れた。もてぎでは初めてのポールポジションに勝利。みんなに感謝したい」。激戦を終えた山本はクルマを降りるなり歓喜の雄たけびを連発。何度も両手を突き上げ、同僚の牧野と喜びを分かち合った。
主役は山本だった。24周で牧野から2番手でバトンを受けると、40周近くある残り周回数を考えながらペースを上げた。28周でトップを走るバンドウがピットに飛び込み、タイヤ装着に少しもたついた隙をついて実質トップに浮上。そこから“山本劇場”が始まった。
自分の走行前に「路面温度が50度を超え、19号車(バンドウ)の方が明らかに速かった。フツーに走れば相手が勝てるレース」と分析。それでも諦めず、ピット作業で前に出られた運を生かし、抜かれない範囲でバンドウの車両を近づけさせ、乱気流の影響などで相手のタイヤ消耗を少しでも早める戦略を取った。
狙いは的中し、その差は何度も1秒以内に入るも、明らかにペースが速いバンドウは抜きあぐねる。そこに全車が低速走行で追い抜き禁止となるフルコースイエロー(FCY)が2度も出る追い風で、自分のタイヤをうまくクールダウン。FCY明けのダッシュで相手を引き離し、何とか逃げ切った。
一瞬たりとも気の抜けない展開に、走行を終えた牧野はモニターにくぎ付け。「山本先輩はすごい。見ているだけでも疲れたのに、走っていたんだから。本当にすごい」と大絶賛。先輩であり同僚の偉大さを改めて感じていた。
シーズン前から取り組んでいた車体調整も決まり始め、ようやく本調子をつかんだ王者は勢いづく。「次の鈴鹿も事前テストで調子良かった。ドライだと(サクセスウェイトで)厳しいが、ウエットなら」。ランク2位に浮上した山本が連勝を見据えた。

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