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米国メディアも来た! 大船渡・佐々木の夏 2回完全で幕開け

2019年7月17日 02時00分

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大船渡-遠野緑峰 遠野緑峰戦に先発し、2イニング2奪三振無安打無失点と好投した大船渡・佐々木朗希=花巻球場で(武藤健一撮影)

大船渡-遠野緑峰 遠野緑峰戦に先発し、2イニング2奪三振無安打無失点と好投した大船渡・佐々木朗希=花巻球場で(武藤健一撮影)

◇岩手大会 大船渡14-0遠野緑峰

 第101回全国高校野球選手権大会岩手大会は16日、高校最速の163キロ右腕で今秋ドラフト目玉の佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡が花巻球場で、遠野緑峰に14-0の5回コールド勝ち。最速は147キロどまりで2イニングだけの出場だったが、完全投球&先制打と圧倒して初戦を大勝した。次は18日に一戸との3回戦。「令和の怪物」の視線の先には、センバツ4強入りで大船渡旋風といわれた1984年の春以来となる甲子園しかない。
 わずか2イニングでも圧倒的な存在感だった。約5000人の観衆が詰めかけた初戦。大船渡の佐々木が打たせて取る“大人の投球”だ。2イニングを19球、6人でピシャリ。「負けたら終わり。すごく緊張していたが、初回に点数を取ることができてホッとしながら、心の中で楽しく投げられました」と振り返った。
 余裕の省エネで最速は147キロにとどめ、スライダーを軸に打たせて取った。「コントロールよく球数少なく投げていかないと6試合勝つことはできない。要所、要所で抑えていけばいいと思った」。10点リードの3回の攻撃で代打を送られベンチに退いた。
 バットでも見せた。先制打など2打数1安打2打点。快足を飛ばした先制三塁打は1回だ。1死一、二塁でカウント2-2から100キロの緩い球を右方向に流して右翼手の頭上を越えた。2回は三塁への強いゴロが失策を誘い、7点のビッグイニングにもつなげた。
 視察したスカウトは3人体制の阪神だけと拍子抜け。各地の大会も中盤に入り、ドラフト1位評価が不動の佐々木より、他の候補を視察した球団が多くなったためだ。初めて見たという和田豊球団付テクニカルアドバイザーは「だいぶ(力を)抑えて投げていたけど、ポテンシャルの高さを感じた。あれだけ足を上げてもコントロールができるのもレベルが高い。もっと見たかった」と名残惜しそうだった。
 この日はテレビ、新聞など39社が集まり、ついには米国メディアも登場した。米紙ロサンゼルス・タイムズのデュラン・ヘルナンデス記者(39)は「東京五輪などの取材で来日したが、大谷君と同レベルの投手がいるというので見に来た。体格もいいし走る姿も美しい。菊池君もいて、ここ(岩手)から3人目」と興味津々だった。
 中1日となる18日の次戦から決勝までは7日間で5試合。コンディション維持の源は睡眠だ。「甲子園まで行くと考えたら、長い目で見ていかないともたない。全試合万全に行けるように、たくさん睡眠を取るようにしている。最低でも9時間は寝たい」。35年ぶりの甲子園を見据える主役中の主役の夏が始まった。 (小原栄二)

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