佐々木が泣いた! 涙の延長決勝弾 最速160キロ&毎回21K、12回勝ち越し2ラン
2019年7月21日 18時45分
第101回全国高校野球選手権大会岩手大会は21日、最速163キロの右腕、佐々木朗希(3年)を擁する大船渡は盛岡市の岩手県営野球場で、シード校の盛岡四と4回戦を戦い、延長12回4―2で振り切り、ベスト8に進んだ。佐々木は12回に右翼に決勝2ラン。この夏初めての160キロをマークし毎回の21奪三振、194球を投げ切り、満員の観衆1万2000人を投打で沸かせた。
9回に連打で2点を失い同点にされたが、勝ち越しを許さず、自ら決勝弾。試合後は涙をぬぐって、勝って泣いたのは「初めてです」と話した。9回裏、2死満塁のピンチでは「(負けを)覚悟しました」と言い、このピンチをしのいでの勝利に「負けたら終わりの中で勝ち切れたのが良かった」と、少しホッとした表情も見せた。22日はシード校の久慈戦。連投については「体の状態を見ながら…」とだけ言った。
ネット裏では中日、阪神のほか、ヤンキース、ドジャースなど日米9球団が視察。この夏初めて本格的に使ったフォークに、中日の山本アマスカウトチーフ補佐は「投球に幅が出た。置きにいった甘い球をヒットされはしたが別格」と評価。一方、170キロ設定のマシンを打ち込んできた盛岡四の3番で、5打数1安打だった岸田直樹内野手(3年)は「マシンは速いだけ。佐々木君は回転数が多くて浮き上がる感じだった。フォークは消える感じだった」と脱帽した。(小原栄二)
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