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桐蔭撃破! “エースのジョー”向上・松村「死ぬ気で」

2019年7月21日 02時00分

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向上の2年生エース松村青投手=サーティーフォー相模原球場で(小原栄二撮影)

向上の2年生エース松村青投手=サーティーフォー相模原球場で(小原栄二撮影)

◇神奈川大会 向上8-4桐蔭学園

 第101回全国高校野球選手権大会は20日、神奈川大会で4回戦が行われ、センバツに続く春夏連続甲子園を狙った桐蔭学園が、今春の県大会に続いて向上に敗れた。向上は2年生エースの松村青(じょう)投手が気持ちのこもった投球で、毎回安打を許しながらも7イニング0/3を9安打2失点。悲願の甲子園初出場に向け難敵を突破した。世代最強遊撃手といわれるプロ注目の桐蔭学園・森敬斗内野手(3年)は5打数2安打に終わった。
 スタンドに放りこまれれば同点の7回2死満塁で、勝ったのは“エースのジョー”だった。松村はプロ注目の森を外角直球で左飛に仕留めた。「当たった瞬間に(バットの)シンを食ってないと分かった。向こうも力が入っていると思い、真っすぐで押しました」。直前に一塁側に大ファウルを打たれたが迷いは全くなかった。
 大会直前に気合を注入された。横浜青葉ボーイズの先輩で明大OBの高橋裕也投手(明治安田生命)がグラウンドに来て「シート打撃のピッチングがふがいないとカツを入れてくれました」。夏の大会初登板となった初戦の生田東戦で自ら本塁打も放ち1失点完投。白山戦も先発して6イニングを1失点。桐蔭学園とは、秋●、春○に続く3季連続顔合わせ。「向こうは必ず向上をつぶすという気でくるので押されてはダメ。最初から死ぬ気で投げました」
 援護してくれた野手陣はスキのない走塁が光った。浅い中飛で二塁走者が2度もタッチアップ。相手の1年生捕手を揺さぶって6盗塁も決めた。3回には1死一、三塁で二盗を仕掛け、捕手からの送球間に三塁走者が生還した。
 8回まで毎回の14安打はボディーブローのように効いた。4番の石坂は3安打3打点のバットだけでなく守備でもエースを助けた。7回2死満塁のピンチでマウンドに足を運んで、松村の鼻をつついた。実際は出ていないのに「鼻毛でてるぞ」と笑わせ緊張感をほどいてくれた。
 最初の大きなヤマを越えたが、神奈川の夏はここからがさらに厳しく長い。悲願の甲子園出場へ2年生エースは「ベンチに入れなかった3年生も全力でサポートしてくれている。そういう思いもくんで勝つために投げようと思っている」。松村の名前は「青」と書いて「じょう」。青空が広がる夏本番になれば、エースのジョーがさらに輝きを増す。 (小原栄二)
<松村青(まつむら・じょう)> 2002(平成14)年8月29日生まれ、川崎市幸区出身の17歳。180センチ、71キロ。右投げ左打ち。2人の兄の影響で幼稚園年長から野球を始め、日吉中時代は横浜青葉ボーイズでプレー。向上では1年夏にベンチ入りしたが登板はなし。2年秋に初めて背番号1となり10になったあと、今春から再び1。最速136キロ。持ち球はチェンジアップ、スライダー、カーブ。青という名前には、大きな青空、海のように大きく育ってほしいと込められた。

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