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勝って泣いた!佐々木劇場、大船渡8強 160キロ、21K、決勝HR

2019年7月22日 02時00分

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盛岡四-大船渡 毎回の21三振を奪い、2失点完投の大船渡・佐々木=岩手県営野球場で(ともに千葉一成撮影)

盛岡四-大船渡 毎回の21三振を奪い、2失点完投の大船渡・佐々木=岩手県営野球場で(ともに千葉一成撮影)

  • 盛岡四-大船渡 毎回の21三振を奪い、2失点完投の大船渡・佐々木=岩手県営野球場で(ともに千葉一成撮影)
  • 整列を終え感極まった表情でベンチに戻る佐々木(左)

◇岩手大会 大船渡4-2盛岡四

 第101回全国高校野球選手権大会岩手大会は21日、盛岡市の岩手県営野球場などで4回戦を行い、高校最速163キロ右腕の佐々木朗希(3年)を擁する大船渡は延長12回、4-2でシード校の盛岡四を振り切り、ベスト8に進んだ。佐々木は毎回の21奪三振で12イニングを7安打2失点、公式戦で初の160キロをマークするなど194球を投げきり、12回には決勝2ランを放つ大活躍だった。久慈との準々決勝は、22日午後0時30分にプレーボール。 
 勝ったのに泣いたのは、初めてだった。母、兄、弟が応援してくれた一塁側のスタンドへのあいさつを終えると、佐々木の目から涙がこぼれ落ちた。2点リードの9回。今大会17イニング目で初失点して同点にされた上、2死満塁まで追い詰められた。「(負けを)覚悟はしていました」。151キロで左邪飛に仕留めると、延長に入ってから3イニングをパーフェクト。12回には自ら決勝2ランを放って4番の役割を果たし、熱戦に終止符を打った。
 「負けたら終わりのプレッシャーの中、勝ち切れてよかった…」
 今年4月のU-18日本代表候補合宿で出した自己最速163キロを誇る17歳がついに、高校の公式戦で初めて160キロを記録した。8回、連続三振で2死として、3番の岸田を2ストライクに追い込んでの3球目。交換を要求しての新しいボールを低めに投げ込むと、観衆がどよめいた。ボールになったものの、2012年に当時、花巻東の大谷翔平(エンゼルス)と同じ球場で計測した。
 2失点したとはいえ、中日、阪神、ヤンキースなど視察した日米9球団の評価は変わらない。序盤にカウント球をシングルヒットされたほかは終始圧倒。この夏初めて高速フォークを本格的に使い、毎回の21奪三振で初戦から20イニング連続で計36奪三振のピッチングにうなった。12回には、高めに浮いた直球を右方向へ打ち込んで自ら決勝2ラン。中日の八木スカウトは圧倒的な「令和の怪物」のパフォーマンスに、「技術うんぬんより、あそこで打てるというのは持ってる」とスター性をほめた。
 8回まで118球だったが、延長12回まで投げるたことで球数は194球を数えた。連戦で準々決勝はシードの久慈戦を迎えるとあって、主催者が試合後の会見場となる室内練習場にパイプ椅子を用意した。右肩をアイシングしながら現れた佐々木はあえて座らず、いつものように立ったまま報道陣に対応した。「(あしたに備えて)早く寝ます」。冗談っぽく言ったが、涙が乾いた目には、大船渡のユニホームでの野球を簡単には終わらせない決意がみなぎっていた。 (小原栄二)

◆「日本を代表する投手になる」

<中日・山本アマスカウトチーフ補佐> 「フォークも使って投球に幅が出た。長いイニングを投げることを考えて(力を出し入れして)投げていて、ヒットはほとんどが置きにいった甘い球。打ってから一塁まで4秒フラットで、バネもある」
<巨人・武田チーフスカウト> 「ギアを入れたときの球は素晴らしい。余力を残して投げているし、末恐ろしい。近い将来、日本を代表する投手になる」
<阪神・畑山統括スカウト> 「一番の評価だと思っている。だんだん(調子が)が上がってきているが、もっとギアを上げられると思う」
<同・葛西スカウト> 「クイックで150キロを超えるからすごい」

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