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佐々木抜きでも大船渡4強 「半分以上回復」頂点見えた!

2019年7月23日 02時00分

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久慈戦の11回、延長戦を制し準決勝進出を決め、ベンチからジャンプで飛び出す大船渡の佐々木(中)=岩手県営野球場で(千葉一成撮影)

久慈戦の11回、延長戦を制し準決勝進出を決め、ベンチからジャンプで飛び出す大船渡の佐々木(中)=岩手県営野球場で(千葉一成撮影)

◇岩手大会 大船渡6-4久慈

 第101回全国高校野球選手権大会岩手大会は22日、盛岡市の県営野球場などで準々決勝を行い、163キロ右腕の佐々木朗希投手(3年)を完全休養させた大船渡が延長11回、6-4で久慈を振り切って準決勝に進んだ。延長12回、194球の熱投から一夜明けた怪物エースを休ませたナインが全員で勝利をつかんだ。準決勝は休養日をはさんで24日に、花巻東-黒沢尻工、一関工-大船渡で行われる。
 日本一頼りになるエースはベンチにいた。10回2死一、三塁のピンチ。佐々木の頭には、前日の盛岡四戦の9回裏2死満塁と同じくサヨナラ負けもよぎったが、強い気持ちで振り払った。「仲間が一生懸命やっているので悔いはないかなと思った。苦しい状況だったけど勝ちにつなげてくれたので感謝です」。準決勝進出の瞬間は、グラウンドに飛び出してナインを笑顔で迎えた。
 延長12回の激闘を194球完投してから一夜明けの佐々木はさすがに登板を控えた。決めたのはこの日の朝。国保陽平監督(32)は「思ったよりも、いけますという感じだったが、けがも怖いので…。理学療法士、トレーナー、医師の話、球場の雰囲気、相手の対策、自分たちのモチベーションを複合的に考えて判断した」と説明した。打者としての先発も、代打も、ブルペン準備もない完全休養。エースは声を出したり、選手にグラブを渡したりの裏方に徹していた。
 佐々木が投げない試合はことごとく負けてきた大船渡だったが、ふっしょくした。初戦の遠野緑峰戦でリリーフした大和田は制球力で打たせてとり5回まで完全。敵失にも乗じて4点をリードした楽勝ペースが追いつかれても、主導権をチーム全員で守った。8回からリリーフし、10回サヨナラ負けピンチも気迫でしのいだ和田吟太投手(3年)は「朗希だけじゃないというのを見せたいと思ってやってきた。きょうは休ませたいという思いもあった」と全員勝利に胸を張った。
 佐々木に引っ張られるように、チーム力は上がっていた。佐々木は「春までにはない勝負強さがあった」と感謝。栄養のある食事、入浴やストレッチで疲労回復につとめたのと合わせて、完璧に休んだことで回復度合いは「半分以上」。休養日をはさみ24日の準決勝は一関工戦。「なるべく万全の状態にもっていけそうなので、次の試合は自分ができるパフォーマンスが上がるかなと思う」。頼りになるエースが戻ってくる大船渡に35年ぶり甲子園がみえてきた。 (小原栄二)

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