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マスク姿「困る」聴覚障害者を支援 アイシン、文字化アプリを自社開発

2021年7月17日 05時00分 (7月17日 05時01分更新)
自動音声認識システム「YYプローブ」で会話する社員。手元のマイク(右奥)に向かって話すと端末に文字化されて表示される=愛知県蒲郡市のアイシン蒲郡工場で

自動音声認識システム「YYプローブ」で会話する社員。手元のマイク(右奥)に向かって話すと端末に文字化されて表示される=愛知県蒲郡市のアイシン蒲郡工場で

 アイシンは、会話を文字にしてスマートフォンなどに表示する自社製アプリ「YY Probe(プローブ)」で、工場で働く聴覚障害者の意思疎通を支援している。新型コロナウイルス禍でマスク着用やリモートワークが一般的となり、聴覚障害者にとって働きづらい場面が増加する中、今年三月に導入した。ITを利用することで、取り残される人がない環境づくりを目指す。 (小西数紀)

 ■輪に入りやすく

 「今日も安全品質に注意して作業をお願いします」
 アイシン蒲郡工場(愛知県蒲郡市)の朝礼で、聴覚に障害のある従業員の田中慎哉さん(29)は、手にした端末に次々と文字として現れる班長の言葉を目で追った。「後で内容を聞き直しに行くことがなくなった」と効果を実感する。
 普段は口の動きで会話を読み取る「口話」や筆談、手話などでコミュニケーションを取る。しかし、コロナ禍でマスクの着用が求められ、口話での意思疎通が難しい。音声を認識して高い精度で会話を文字化できるYYプローブは、強い味方になった。
 発言の始まりと終わりを正しく認識し、雑音の中でも会話を正確に捉える性能に強みがある。誤認識した言葉を辞書化して精度を高める仕組みもあ...

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