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星稜奥川、BIG4唯一の甲子園 9回に153キロ、涙の14K完投

2019年7月29日 02時00分

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星稜-小松大谷 優勝を決め奥川投手(中央奥)に駆け寄る星稜ナイン(泉竜太郎撮影)

星稜-小松大谷 優勝を決め奥川投手(中央奥)に駆け寄る星稜ナイン(泉竜太郎撮影)

◇石川大会・決勝 星稜6-2小松大谷

 「高校BIG4」の中で唯一勝ち残っていた星稜(石川)の右腕・奥川恭伸投手(3年)が2年連続の夏の甲子園大会出場を決めた。石川大会決勝の小松大谷戦に先発して、2本塁打を許しながら14個の三振を奪って6安打2失点で完投。チームは2-2で迎えた9回に1番・東海林航介外野手(3年)が勝ち越しの満塁本塁打を放ち、小松大谷を6-2で下した。
 負けるわけにはいかなかった。9回、直前の攻撃で4点をプレゼントされた星稜・奥川がギアを上げた。小松大谷の先頭・宮本を見逃し三振、続く溜田は空振り三振にねじ伏せる。最後の打者・生長を二塁ゴロに抑えて試合を締めた直後から目に涙を浮かべていた奥川は、ヒーローインタビューを待ちながら激しく泣きじゃくった。
 「夏の大会は本当にしんどい試合ばかりで…。みんなで力を合わせて優勝を勝ち取ることができて、本当にホッとしています」。閉会式で涙が消えた後には「今は頑張ってきてよかったなと思います」と本音を口にした。
 佐々木(大船渡)、及川(横浜)、西(創志学園)と併せて「高校BIG4」と呼ばれ、周囲は「勝って当たり前」という目で見つめた。しかし、準々決勝の遊学館戦、準決勝の鵬学園戦は大苦戦。右腕は責任を感じていた。しかし、心を揺さぶられる材料もあった。U18W杯高校日本代表1次候補で敗れた“仲間”からの連絡。SNSの「後は任せたぞ」「頑張れ」という文面を見て闘志を燃やした。
 「『甲子園で会おう』と言って別れたけど夏の大会で負けた選手の思いも背負って投げていました」。この日は小松大谷打線に2本塁打を許したが、スライダーで14個の三振をゲット。直球も9回に153キロをマークした。チームは4季連続の甲子園へ。重圧から解放された奥川は涙の乾いた目を大舞台に向けた。
 「最後まで諦めずに、最後の甲子園を楽しみたい」。目指すは小松辰雄(元中日)、松井秀喜(元巨人など)ら星稜の先輩が成し遂げられなかった全国制覇。金沢に深紅の大優勝旗を持ち帰るため、奥川は全力で右腕を振る。 (川越亮太)

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