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ジャイキリ連発! 愛知・誉が甲子園初切符「出来過ぎ」

2019年7月30日 02時00分

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甲子園出場を決め、歓喜の誉ナイン=岡崎市民球場で(吉岡広喜撮影)

甲子園出場を決め、歓喜の誉ナイン=岡崎市民球場で(吉岡広喜撮影)

◇愛知大会<決勝> 誉8-1桜丘

 愛知決勝は、誉(ほまれ)が桜丘に8-1で快勝し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。「尾関学園」から校名変更した誉は、「私学4強」の愛工大名電に4回戦、中京大中京に準決勝で逆転勝ち。東邦、享栄を倒した星城にも準々決勝で勝つなど、“ジャイアントキリング連発”で頂点に立った。
 ノーシードから全国最多188校の頂点に立った。どちらが勝っても春夏通じて甲子園初出場というフレッシュな決勝対決。「戦国・愛知」を制したのは誉だった。
 「勝ち続けることで力を付け、力は本物になった。出来過ぎの優勝です」。矢幡真也監督(46)は強豪を撃破して8試合を勝ち抜いた選手を頼もしそうに見つめた。2009年に「尾関学園」から校名変更し、10年の節目での栄冠。小牧市の高校としては初の甲子園出場だ。
 4回戦で昨夏の西愛知代表の愛工大名電に逆転勝ち。東邦と享栄を破った星城を準々決勝で、優勝候補の中京大中京を準決勝で倒した。その勢いのまま挑んだ決勝。1回に5番・林山主将の適時二塁打で先制すると、4回に2番・手塚の2点適時打で追加点を奪った。5回は1死二、三塁、8番・杉本の打席でヒットエンドランに成功。大胆な作戦で2点を加えた。
 「夢だった舞台に立てるチャンスが目の前にある。疲れは関係ない」。こう話した背番号10の左腕・杉本は、8試合中7試合に先発。エース右腕・山口につなぐ継投が、必勝パターンとなった。
 異色の指導者の下で、チームは力を付けた。矢幡監督は、美濃加茂(岐阜)のエースとして90年夏の甲子園に出場し、社会人の阿部企業でプレー。引退後、犬山南のコーチを務めながら、犬山市で家電販売業を営んでいたところ、商品を尾関学園(当時)に納入していた縁もあり、就任依頼が舞い込んだ。
 就任時は部員7人。ボーイズなど中学チームを回っても門前払いされたり「お前のところに行きたい選手はいない」と相手にされなかった。
 だが、部員が少しずつ増えていくにつれて、公式戦で結果が出始めた。13年に学校のある小牧市に隣接する犬山市に専用グラウンドが完成。14年秋に初めて県大会を制し、昨春も優勝した。昨年のレギュラー4人が残った今年。秋春は結果が出なかったが、杉本らケガ人が復帰した夏は手応えがあった。今も家業の社長を務めながら指導する“社長監督”は「負ける気がしない感覚を覚えた」と、自信が確信に変わった。
 同じ愛知県の東邦が、今春のセンバツ大会で優勝。その愛知を勝ち抜いた誇りを持って、未踏の地に挑む。「まだ、このチームは未完成。甲子園で1つ勝って、完成すると話していた。勝って、完成させたい」と矢幡監督。「誉」を全国にとどろかせるつもりだ。 (麻生和男)

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