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フィルター技術で高性能マスク 浜松のROKI発売

2021年7月16日 05時00分 (7月16日 10時06分更新)
発表会で纏を着用する(左から)川栄李奈さん、要潤さん、ROKIの池田正寿新事業本部長=東京都内で(同社提供)

発表会で纏を着用する(左から)川栄李奈さん、要潤さん、ROKIの池田正寿新事業本部長=東京都内で(同社提供)

  • 発表会で纏を着用する(左から)川栄李奈さん、要潤さん、ROKIの池田正寿新事業本部長=東京都内で(同社提供)
  • ROKIのマスク「纏」。浜北区の専用工場で生産する=東京都内で(同社提供)
 二輪・四輪車用フィルター製造のROKI(ロキ、浜松市天竜区二俣町)は十五日、フィルター製造技術を応用した不織布マスク「纏(まとい)」を発売した。医療用にも使用可能な性能の高さが特長で、浜北区に新設した専用工場で生産する。自動車業界が変革期を迎える中、マスク事業を新たな成長の柱としたい考えだ。 (鈴木啓紀)
 十二の国と地域に拠点を持つ同社のフィルターはインドなら砂ぼこり、中国なら黄砂と、地域の実情に応じた大きさの粒子を捕集できるさまざまな仕様がある。これらのフィルター製造のノウハウを応用した纏は、細菌や粒子の捕集効率が医療用のサージカルマスクに匹敵するという。品質の目安となる日本産業規格(JIS)の申請も準備している。
 マスクは昨年十月着工、今年七月稼働の「浜松第二工場」(浜北区)で生産。延べ床面積は約三千七百平方メートル、総工費は約二十六億円で、一日約百万枚、月間で約二千万枚の製造が可能だ。さらに高機能なN95マスクの生産に向け、設備増強も計画している。
 池田正寿新事業本部長は「(他社が輸入に頼ることもある)不織布から国産できることが強みだ。他のメーカーとともに、マスクの国産化率を上げることで社会に貢献したい」と述べた。販売目標や、同社全体に占めるマスク事業の売上比率の目標は設定していない。
 十五日からは自社の電子商取引(EC)サイトで販売。九月以降は全国のドラッグストアやコンビニなどでも順次発売する。ふつう、小さめの二サイズがあり、価格は五十枚入りが三千三百円、七枚入りが四百九十八円。今後はさらに小さい子ども用も生産する。
 十五日には東京都内で発表会があり、俳優の要潤さんと女優の川栄李奈さんが登壇。纏のウェブCMにも出演している要さんは、「自動車のフィルターを作っている会社のマスクだから、飛沫(ひまつ)やウイルスをカットする機能がしっかり備わっている。通気性に優れ、肌触りもいい」と話した。

 <ROKI> 東洋濾機製造として1958年に現在の浜松市浜北区で設立。自動車用フィルターの生産開発や、燃料電池関連システムの開発などを手掛ける。2006年に現在の天竜区二俣町にグローバル本社を開設。08年に現社名に変更した。エアフィルターの世界シェアは四輪車で1割、二輪車で3割を占める。グループ合計の従業員数は約5500人。売上高は非公表。島田貴也社長。


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