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千秋楽は『照ノ富士VS白鵬』の全勝対決が濃厚…全然楽しくない、これから毎場所同じことになるからです【北の富士コラム】

2021年7月16日 05時00分

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明生(左下)をきめ倒しで下した照ノ富士。手前下は白鵬

明生(左下)をきめ倒しで下した照ノ富士。手前下は白鵬

 白鵬と照ノ富士が順調に勝ち進んだ。
 明生は頭で当たって出たが、照ノ富士の張り差しで足が止まってしまった。差し手争いになったが、珍しく照ノ富士が何発か張り手を繰り出す。明生もひるむことなく、執拗(しつよう)にもろ差しを狙い続ける。照ノ富士は慌てる様子もなく落ち着いて脇を固める。以前の照ノ富士なら抱え込んで、強引に攻めて出ているところだろう。
 だが、今の照ノ富士はあくまで冷静沈着だ。明生が攻め返して出てくるところをガッチリ抱え込み、豪快にきめ倒した。明生も必死の抵抗を見せたが、終わってみると照ノ富士の強さだけが際立った一番だったが、今考えるとこの一番は誠に価値のある相撲であった。もし格下の相手に負けていたら、さぞかし印象が悪くなったと思われる。何事もなくて良かった。
 白鵬も御嶽海を軽く一蹴した。大物食いでは定評のある御嶽海だけに、速攻の出足は注意しなければと予想して見ていたが、そんな心配は気配もなかった。
 立ち合いの当たりと出足が身上の御嶽海だが、なぜかふわりと立ってしまった。まるで誘い込まれたように右四つになってしまう。左上手も引かれて寄られると、何の抵抗もないまま土俵を割った。まるでやる気なし。闘争心のかけらもない。これは白鵬が強かったというより、御嶽海の無気力な相撲にある。御嶽海はもう終わったようだ。実に情けない。
 白鵬は労せず全勝を守った。13日目は高安と対戦するが、多少時間はかかるかもしれないが負けることはないだろう。照ノ富士は正代と対戦。これも問題はない。両雄の千秋楽全勝対戦の色がますます濃くなってきた。皆さんは楽しみですか?
 私はひとつも楽しくありません。なぜならば、これから毎場所同じようなことになるからです。私はもう東京に帰りたいぐらいです。
 実は11日目、あまりにもうまい料理を食べ過ぎて、2度目の便秘になりました。腹がはち切れそうです。死にそうです。これが本当の「ふん死」。しゃれにもなりません。今夜はサラダとスープだけにします。お後がよろしいようで。御免ください。(元横綱)
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