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伊藤若冲の絵画傑作 浜松で作品展始まる

2021年7月16日 05時00分 (7月16日 09時54分更新)
西陣美術織により再現された花鳥画「動植綵絵」に見入る来場者=浜松市中区のクリエート浜松で

西陣美術織により再現された花鳥画「動植綵絵」に見入る来場者=浜松市中区のクリエート浜松で

 十八世紀に京都で活躍した画家伊藤若冲(一七一六〜一八〇〇年)の傑作「動植綵絵(さいえ)」を西陣織で再現した作品展「西陣美術織 伊藤若冲展」が十五日、浜松市中区のクリエート浜松「ギャラリー35」で始まった。写実と想像を融合して絹織物に描かれた若冲の世界観が、色彩豊かな伝統技術で織り上げられている。入場無料。十九日まで。
 展示作品は、若冲が繊細な筆遣いで動植物を描いた「動植綵絵」や「釈迦三尊(しゃかさんぞん)像」の絵図を織り上げた掛け軸など計七十点。髪の毛の半分ほどの細さの絹糸十五色を、縦に二千七百本、横に一万五千本使い色彩豊かに仕上げた。掛け軸は縦七十センチ横三十五センチで、奥行きや立体感を「綴(つづれ)織り」という技法で表現している。
 西陣織誕生五百五十年と若冲生誕三百年を記念し、伝統や魅力を知ってもらおうと京都の織元「西陣美術織工房」が制作、全国を巡回している。実行委の吉村昌人さん(50)は「現代の色解析の技術を組み合わせ、絹糸で絵柄を織り上げた西陣美術織を間近で見ていただきたい」と話している。
 家族で来場した阿部麻依子さん(32)=南区=は「浜松で古都の美に触れられてとても貴重な機会」と作品に見入っていた。 (久下聡美)

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