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巨大ダム注水巡り地域紛争の懸念 エチオピアとエジプト・スーダン

2021年7月15日 05時00分 (7月15日 05時01分更新)
 【カイロ=蜘手美鶴】ナイル川上流のエチオピア北西部に建設中の巨大ダムへの注水を巡り、エチオピアと下流二カ国との緊張が高まっている。ナイル川の水量減少を懸念するエジプトとスーダンは、注水ペースや貯水量についての合意を求めるが、エチオピアが拒否。今月初旬に一方的に二回目の注水を始めたことで、下流二カ国が国連安全保障理事会に紛争解決を求める事態に発展している。
 「注水を規制する合意がなければ、何百万人もの農民が水を奪われることになる」。エジプトのシュクリ外相は八日、安保理会合でこう訴えた。アフリカ連合(AU)の仲介の下、半年以内に交渉妥結を求めるチュニジアの提案を承認するよう各国に呼びかけた。
 国土の九割が砂漠のエジプトは生活用水の95%以上をナイル川に依存。スーダンもダムの発電用にナイルの水を利用する。エチオピアは二、三年内に注水を終えるとしているが、エジプトとスーダンは急激な水の減少を防ぐため、さらに長い期間をかけて貯水するよう求めている。
 問題となっているのは、グランド・エチオピア・ルネサンス・ダム。三カ国間で十年に及ぶ協議が続いたが、合意のないままダムの建設だけが進む。昨年七月の雨...

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