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幕内最年長36歳の玉鷲、4場所ぶり勝ち越し 新入幕の一山本に一気の押し「心の中はやばかった」【大相撲名古屋場所】

2021年7月15日 05時00分

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一山本(右)を攻める玉鷲

一山本(右)を攻める玉鷲

◇14日 大相撲名古屋場所11日目(ドルフィンズアリーナ)
 若い、玉鷲(片男波)はとにかく若い。幕内最年長の36歳が、新入幕の一山本を左のど輪、右はずから一気の押し。これが4場所ぶりの勝ち越し。「ほんとよかった。ほんとに。見た目は緊張してなかったかもしれないけど、心の中はけっこうやばかったですね」と無邪気な笑みを振りまいた。
 序ノ口に番付が載った2004年春場所から一日も休んでいない。この日で1357回の通算連続出場を記録。史上6位の寺尾(錣山親方)に13日目で並ぶ、鉄人だ。
 実はコロナ禍になって関取衆とは一番も稽古をしていない。部屋には玉鷲を含め力士は5人いるが、幕下に2人、今年の春、夏場所で入門した序ノ口が2人。幕下といえど玉鷲の稽古相手にはならない。基礎運動と押す稽古に徹している。
 師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が考え出したのが、「ラグビーのスクラムのような状態から押すこと」。勢いをつけて当たってから押すのではなく、近い距離からグッと前に出る力を養うことだった。
 また、師匠は「こんなことを聞いたことがあります。右バッターが振り遅れたとしても、フォームさえしっかりしていれば右方向へ持っていけると。その原理です」と近い距離から当たることに加え、しっかりと相手を捉えることも指導。玉鷲の相撲を見ればそれがよく分かる。
 「(基礎運動と平行して)ヘトヘトになるまで繰り返す。どんどん力を消耗させて苦しさとの勝負。持っている本能を目覚めさせる」と師匠。この稽古なら若い力士とでも追い込める。玉鷲の細胞が衰えない秘密だ。
 夢もある。将来は親方になることを念頭に、現在は日本国籍の取得を待っている状態。「もう手続きはしてます。目標があると力を発揮するタイプですから」と師匠。玉鷲の原動力はそこにもある。

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