本文へ移動

勝敗分けた1球を検証する…中日・福谷が「あり得ない球」と語った逆球はなぜ飛ぶのか コースの甘さと“もう一つ”

2021年7月14日 10時19分

このエントリーをはてなブックマークに追加
3回裏2死一、三塁、坂倉に勝ち越しの3ランを浴びる福谷=13日

3回裏2死一、三塁、坂倉に勝ち越しの3ランを浴びる福谷=13日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇13日 広島8―3中日(マツダ)
 打った坂倉は「前の打席(1回、2死二塁で左飛)でやられていたので、何とか取り返したいと思っていた」と言った。打たれた福谷は「あり得ない球でした」とコメントした。3回、2死一、三塁。2ボール1ストライクから投げた145キロを、右中間スタンドまで運ばれた。
 坂倉にとっては、今季4本目で初めて右方向に引っ張った本塁打だった。一方、福谷にとって、どこが「あり得ない球」だったのか。勝敗を分けた1球を検証する。
 木下拓はミットを外角低めに構えていたが、実際にはど真ん中に吸い込まれていた。「逆球」である。3、40センチの制球ミス。甘いと打たれる。ただ、打たれた理由はそれだけではない。
 「もちろん甘く入ってしまったことで打たれることはあるんですが、逆球というのは、狙ったところに投げられてないわけですよね? その時点で指にはかかっていないんです。絶対に。ということは甘いだけじゃなく、弱い球だということなんです」
 現役時代に「精密機械」と呼ばれた吉見一起さんが、逆球がダメな理由を解説してくれた。打ちやすいコースである上に、弱い。弱いと飛ぶ。付け加えるなら、この回はビシエドの失策で始まったが、根尾の好返球で救われかけた。その流れを断ち切った1球でもあった。
 意図しないボールの弱さ。もちろんプロであっても、全ての球を捕手の構え通りに投げられるわけではない。ただ、ボールゾーン側に外れれば、やけどすることもない。だから勝つ投手は、逆球が少ないものだ。
 痛恨の1球。そう言ってあげたいが、この日の福谷の逆球は、記者席から見ていても10球以上はあったのではないか。無四球だが制球難。制球が身上の投手だけに、まさしく「あり得ない」投球だった。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ