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「夜の図書館」3館コラボ 材木地区周辺 あす初の同日開館

2021年7月13日 05時00分 (7月13日 11時50分更新)

夜の図書館の開催をPRする西崎史人さん=金沢市のおしゃべりcafeめてみみで

共通コーヒー券販売「個性の違い味わって」

 古民家を改修し、本がたくさんある交流の拠点をつくる取り組みが、金沢市の材木地区を中心に広がっている。二〇一五年に開館した「夜の図書館べーる」(材木町)に続き、一九年に「夜の図書館もーり」(同)、今年に入って「あかつきの図書室」(暁町)が誕生。十四日には、いつもは営業日がばらばらの三館を同時に開館し、個性の違いを楽しんでもらうイベントを開く。 (小佐野慧太)
 町家の玄関を開けると、天井まで届きそうな本棚が土間に並ぶ。小説や専門書、漫画など、さまざまなジャンルの本がぎっしり。「夜の図書館べーる」の蔵書は、約四千冊にのぼる。
 「べーる」は、かつて金沢市に住んでいた会社員の男性が、昭和初期の町家を改装して開館した。男性の転勤に伴い、一七年当時、金沢大の大学院生だった佐々木修吾さん(34)が館長に就任。佐々木さんは「本をきっかけに、いろいろな人が自由に集まれる空間って面白いと思った」と振り返る。
 本は借りることもできるが、返却期限は特に決めていない。佐々木さんは「『また会えたらいいな』くらいの感覚で貸しています」。

「人が集まれる空間があると面白いことが起こる」と話す佐々木修吾さん=金沢市の夜の図書館べーるで

 「夜の図書館もーり」も、改修した古民家に七百冊以上の本が並ぶ。一八年から「べーる」の副館長を務めていた建築士の毛利公晟さん(27)が、友人や知人を頼って本を集め、一九年四月にオープンした。
 「あかつきの図書室」は、昨年にオープンしたカフェ「おしゃべりcafeめてみみ」の中にある。今年に入って四畳半の物置を整理して、大きめの本棚を二つ設置。七月には廊下に本を陳列できるようにした。
 カフェの西崎史人店長(50)は「本を置くことで人と人とが出会える場所をつくるという佐々木さん、毛利さんの考えに共感した」と話す。同店も、西崎さん夫婦が自らの介護経験をきっかけに「介護などの悩みを相談できる場があれば」との思いで開店した経緯がある。本のラインアップには福祉関係の本が目立つ。
 佐々木さんは「まさか地域に『夜の図書館』が三館もできるとは思わなかった。人が集まる空間があると、やっぱり何か面白いことが起きる」とほほ笑んだ。
 三館同時開催のイベントでは、三館共通で使えるチケットを五百円で販売。三館で異なるコーヒーを味わえる。開館時間は「べーる」「もーり」が午後七時〜十時半、「あかつきの図書室」が午前十時〜午後十時半。(問)おしゃべりcafeめてみみ076(256)0330

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