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勝つだけでなく次への道切り開く…カード初戦向きな中日“背番号11”の系譜 小笠原が受け継いできた覚悟と信念

2021年7月12日 10時35分

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先発し、DeNA打線相手に力投する小笠原

先発し、DeNA打線相手に力投する小笠原

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇11日 中日5ー5DeNA(バンテリンドームナゴヤ) 
 2007年の日本シリーズは、黒星発進からの4連勝で頂点に駆け上がった。MVPには中村紀が選ばれたが、落合監督が陰のMVPとして名を挙げたのは第1戦で負け投手になった川上憲伸だった。
 「憲伸だ。あれがエースのピッチングだ」。1回に失った3点だけで完投(8イニング)。負けはしたが日本ハム打線の中軸の内角を、果敢に攻め、フォームを崩した。エースが切り開いた「道」を、仲間が走った。第2戦以降の失点は1、1、2、0(完全試合)。盤石と呼ばれた投手王国の王様は、間違いなく川上だった。
 あと1球からカード3連勝は逃したが、投手陣はよく踏ん張った。その「道」を切り開いたのは小笠原だ。「内角のボールを消したら、僕じゃなくなる」とチーム打率リーグトップの強力打線の懐をえぐり、抑え、崩した。中でも4番・オースティンは3連戦で計13打数2安打、5三振。追いつかれた9回も、2死一塁から明らかに一発を狙っていたが、平凡な右飛に打ち取った。
 「僕は自分のスタイルを貫いただけですが、結果として(内角を)印象づけることの大切さを改めて感じるカードにはなりました。(続く投手が)投げやすくなることを思って、これからも投げます」
 小笠原はカード初戦に向いている。そう思えた3試合だった。彼はこうも言った。「背番号がそうさせてくれているのかも」。11番の継承者。内角を攻めるのは勇気がいる。死球も怖いが、甘くなるのはもっと怖い。竜投の柱となる男が、脈々と受け継いできた覚悟と信念。さあ、カードが変わる。球宴前最後の戦いだ。
 第1戦はエース・大野雄。勝つだけではなく、次への「道」を切り開く。そんな投球で東京五輪への弾みもつけてもらいたい。
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