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あれは相撲じゃありません。翔猿まるで自首でもするように左を差しにいって希望通りに吹っ飛んだ【北の富士コラム】

2021年7月11日 05時00分

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翔猿(左)を上手投げで下す白鵬

翔猿(左)を上手投げで下す白鵬

 ただ今、午後7時30分。ホテルに帰館しました。打ち出し後真っすぐステーキ専門店「鎌田」に直行。まず、コーンスープから始まり霜降りの牛刺しを、からしとニンニクで食す。別皿にコンビネーションサラダを山盛り。今夜はサーロインにする。
 ここの良いところは、自分の好みでレアでも良し、しっかり焼いても好きずきなのが良い。それも炭火にこだわるのが私は気に入っている。本日は200グラムにする。若い頃は1キロぐらいは朝飯前だったが、年々食えなくなる。
 原稿を書くので、酒は小ジョッキ1杯。大急ぎで食べて、今帰って来て、この原稿を書いているのであります。正直、急いで食べたので、うまかったのかどうかも分かりません。
 さて7日目の土俵を振り返りましょう。あまり鮮明には覚えてはいません。それでも結びの一番だけははっきり記憶しています。
 では白鵬と翔猿の一番。はっきり言わせてもらうと、あれは相撲じゃありません。あれは初切(しょっきり)です。最強の横綱に一泡吹かせようとする気持ちは分からんでもないが、相手の出方ばかりを見ていても、いつまでもラチがあかない。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」である。
 あの戦い方では一生待っていても勝てないでしょう。勝とうというより、なるべく負ける時間を長くするだけの話です。おかしいだけで、緊張感のかけらも見られなかったのは期待外れも甚だしい。一方の白鵬も白鵬だ。相手を警戒しすぎて、自分から攻める気がまるで見られなかった。さかんに誘う様子は見られたが、「どんと来い」と言えるほどの余裕もなかった。
 万策尽きた翔猿が、まるで自首でもするように左を差しにいって、希望通りに上手投げに吹っ飛んだ。一見、面白い一番に見えたが、実は見るべきものは何もなかった。お客さんも「通」の人は腹の底から喜んではいないと思う。おそらく協会の親方達も内心は複雑だったろう。それでも7連勝は上出来である。こうなったら照ノ富士と全勝で対戦してもらいたい。
 意外にもビール1杯で少し酔ったようだ。今場所は食生活が充実していないので調子が良くない。あと8日間、頑張れるか少し心配であります。
 ところで大谷君また打ってくれた。満足満足。(元横綱)
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