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相撲界にも大谷翔平選手のような大スターが現れないものか…やはり私も野球を続けていれば良かった、とは考えません【北の富士コラム】

2021年7月10日 05時00分

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逸ノ城(右)を寄り切りで下した照ノ富士

逸ノ城(右)を寄り切りで下した照ノ富士

◇9日 大相撲名古屋場所6日目(ドルフィンズアリーナ)
 照ノ富士の圧勝だ。
 逸ノ城の大きな体が体当たり一発で土俵外まで飛び出した。鎧袖(がいしゅう)一触とはこんな状態を言うのだろう。
 相撲界では塩の代わりとも言う。塩のように土俵に投げ付けるさまを言う。昔のお相撲さんは実にうまいこと言うものである。胸のすくような相撲で、照ノ富士はますます自信を深めよう。
 白鵬は北勝富士の当たりをガッチリ受け止め、一歩後退するが、タイミングよくはたき込んだ。6日目から中盤戦だが、体調も相撲内容もグングン良くなってきた。
 私は場所前から5日目まで様子を見たいと言ってきたが、どうやら私が考えた以上に調子は良さそうだ。これで今場所は千秋楽まで十分に取れるだろう。まだ不安も多少あるが、照ノ富士と優勝を争うことになると思われる。
 それにしても白鵬は大した横綱である。15年も横綱を張っているのに、まだ優勝をしようかとしているのだから恐れ入る。私は5年間横綱を張っていたが、そのうち1年間は休場している。本来なら私が白鵬の相撲をうんぬんするのは無礼もいいところである。今後は私も態度を改めねばなるまい。しかし私も仕事だから言うことは言わねばならない。
 ところで6日目で優勝の行方が白鵬と照ノ富士に絞られている状態は、あまりにも情けない。優勝の話などまだ早いと言う人も少なくないが、それでは一体誰がこの2人に割って入れると言うのだ。
 御嶽海が1敗で追走すると期待させたが、土俵の詰めで急ぎ過ぎて2敗となった。若手の琴ノ若がなかなか元気だが、いずれ上位と対戦させられて大勝ちは無理だろう。こんな状態だから私も書くことがない。相撲界にも大谷翔平選手のような若者が欲しいものだ。
 私の今の楽しみは大谷選手の活躍だけだ。かつてはこの相撲界にも大鵬や貴乃花のように大スターがいたことはいた。しかし大谷翔平選手は世界の大スターである。ものが違う。やはりオレも野球を続けていれば良かった、とは考えてもみない。
 くだらない事ばかり考えて、本日も1日を終わろうとしている。あとは夕飯食うだけ。冷たい稲庭うどんでも食べようか。(元横綱)
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