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頭蓋骨骨折から生還…大分商147キロ右腕川瀬堅斗の"2人の兄"ホークス晃&カープ森下に誓う公立の意地

2020年2月28日 00時21分

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最速147キロ、今大会屈指の本格派右腕の大分商の川瀬堅斗投手

最速147キロ、今大会屈指の本格派右腕の大分商の川瀬堅斗投手

◇センバツ高校野球企画「令和最初の春の主役たち」

 第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の開幕が近づいてきた。本番を待つ選手から、活躍が期待されるスター候補生を紹介する。
 ソフトバンク内野手の兄・晃(ひかる)がベンチ入りしたが出場はできなかった甲子園。大分商の147キロ右腕エースで主将の川瀬堅斗投手(2年)は「早く行きたい、楽しみというのが一番。緊張とかプレッシャーはない」と胸躍らせる。今オフは入学後初めてけがなしで過ごせて体力もアップ。準優勝した九州大会で平均球速が上がった直球に手応え。「変化球が課題でしたが、直球と同じ感覚で腕を振れるようになってキレも良くなったと思う」
 5学年上の兄がいた大分商の試合を見にきて憧れた。兄と同学年で、明大からことし広島に入団した森下にも“もうひとりの兄”のように親しくしてもらい、いまもアドバイスをもらう。「兄ちゃんたちの分までと思う。県外から選手を集めている強いチームもあるが、地元選手が多い公立でもここまでやれるというのも示したい」
 日体大などで遊撃手としてプレーした渡辺正雄監督(47)は、型にはめずに個性を伸ばすのが指導方針。これまで、源田(西武)、笠谷(ソフトバンク)、森下らを見てきた。遊撃守備をやらせて適性に応じてポジションを振り分けるのもこだわり。「ピッチャーもショートからつくっていく。ショートの体の使い方ができればピッチャーもできる」。川瀬も日常的に遊撃守備ノックに入っている。打っても5番のエースの公式戦遊撃デビューがセンバツであるかもしれない。
 中学3年の秋、自転車でトラックに激突、頭蓋骨骨折し開頭手術をして45日間入院。メンタルも強い。「あとで病院の先生から、死んでもおかしくなかったと聞いた。神様からもう少し生きろといわれたとも思う。大学病院の近くで、たまたま脳外科の先生もいたのも運がいい。ぎりぎりのところで後遺症も残らなかった。毎日病院に来てくれた家族にも感謝の思いです」。創部100周年。これまでは甲子園では春夏合わせて5度の8強入りが最高。23年ぶりセンバツで、大会屈指の本格派右腕が、先輩たちを超える4強以上を見据える。
▼川瀬堅斗(かわせ・けんと) 2002(平成14)年6月18日生まれ、大分市出身の17歳。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。賀来中時代は湯布院ボーイズ。主将。最速147キロ、持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、カット。5人兄弟の末っ子。

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