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「開催派」と「中止派」が妥協して結論先送り…選手たちは1週間、落ち着かない日々を過ごすしかない

2020年3月4日 20時13分

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甲子園球場

甲子園球場

◇『どうなるセンバツ』記者の目

 大会開催の決断を先送りしたことは、主催する高野連や毎日新聞社などの間で「開催派」と「中止派」の意見がまとまっていないことが原因だと思われる。
 プロ野球のオープン戦と大相撲春場所が無観客開催となり、Jリーグと女子ゴルフは一部の試合を中止した。興行の面が強いプロスポーツでさえ、通常開催を断念している。学生によるアマチュアスポーツの高校野球が、例年と同じ形で開催することはありえない。
 高野連の立場からすれば、無観客での開催は避けたいところだろう。文部科学省が全国の小中学校や高校などに臨時休校の措置を要請したことや、大幅な収入減になることが理由だ。
 監督官庁からの要請を無視して課外活動の全国大会を開催することは難しいし、世間の賛同も得にくい。また、大会運営費の大半を入場料収入でまかなっている現状では、無観客での開催は赤字収支になることが避けられない。
 一方で、せっかく代表に選ばれた32校の選手の心情を考えると、中止の判断はしのびないとの意見もある。3月下旬に予定されていた他の高校スポーツの選抜大会が軒並み中止になっているが、高校野球は全国高校体育連盟(高体連)に属していない。異なる判断が出ても、特別扱いとの批判は的外れだ。
 「開催派」と「中止派」が見いだした妥協点が、この日の結論先送り。それでも、1週間後には最終結論を出さなければならない。主催者は苦渋の決断を迫られ、32校の選手は落ち着かない日々を過ごすしかない。(堤誠人)

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