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腎臓は妻からもらいました…東邦高・森田泰弘監督が退任会見で明かす「おかげで今も元気に指導できる」

2020年4月1日 21時14分

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選抜優勝などの思い出を話す森田泰弘前監督(中)。右は山田祐輔新監督

選抜優勝などの思い出を話す森田泰弘前監督(中)。右は山田祐輔新監督

思い出の試合は2016年夏の甲子園

 昨年のセンバツ高校野球大会で、東邦(愛知)を30年ぶり優勝に導いた森田泰弘監督(60)が1日、名古屋市名東区の同校で退任会見を開いた。森田さんは同日付で、同校と系列の愛知東邦大の総監督に就任。後任監督には、OBの山田祐輔コーチ(29)が就いた。
 一点の曇りもない、晴れやかな表情だった。母校のコーチ、監督として37年。3月末で同校を定年退職した森田さんが、正式に監督退任を表明した。「森田の夢は甲子園優勝と周りから言われるかもしれないが、信頼される人間の育成を意識して指導してきた。十分、役割を果たせたと自負している」。真っすぐ前を向いて、言い切った。
 選手時代は、主将だった1977年夏に甲子園準優勝。コーチとして左腕、山田喜久夫さん(元中日)を中心に89年春、監督として昨年春に石川昂(現中日)を大黒柱に優勝を成し遂げた。プロ選手も数多く育てた。
 思い出の試合に挙げたのは、9回に4点差をひっくり返して逆転サヨナラ勝ちした2016年夏の甲子園の八戸学院光星(青森)戦。球場中を巻き込んでの大応援に、体が震えた。「異質な感じだった」と振り返った。
 栄光の一方で、在任中に腎臓を患い、腎移植を経験。一昨年の秋、センバツ出場を当確にした後は「本番はコーチに任せる」と周囲に漏らしたほど、体調は思わしくなかった。また、腎臓は妻の順子さんから提供されたことを初告白。「おかげで今も元気に指導して、こうして会見もできる」と会場に駆けつけた妻にも感謝の言葉を述べた。
 今後は、同校と系列の愛知東邦大の総監督として支える。高校ではベンチ外の選手と下級生を指導し、秋の新チームへの移行を手助けする。愛知大学2部リーグに所属する大学では、選手の勧誘などで強化を図る。野球教室など、普及活動にも力を入れるつもりだ。
 「高校で日本一になったので、次は大学でも日本一を目指したい。明治神宮大会でアベック優勝してみたい」。現場の第一線こそ退くが、今後も「東邦」のためにフル回転する。

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