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夏の甲子園中止検討…コロナがまた球児の夢奪うのか…代表校そろうの困難、授業との両立も…

2020年5月15日 23時37分

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昨年の夏の大会の開会式

昨年の夏の大会の開会式

 日本高野連は15日までに、8月10日に開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)を中止する方向で検討に入った。中止になれば、戦局が悪化した1941年以来79年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初めて中止となった3月のセンバツ大会に続き、開催困難との見方が広がっていた。日本高野連は20日に運営委員会を開き、結論を出す方針だ。
 春に続いて、夏も新型コロナウイルスが高校球児の夢を奪うのか。日本高野連は夏の甲子園大会開催に向け、準備、協議を進めてきたが、20日の運営委員会を前に、中止の公算が大きくなった。
 日本高野連の小倉好正事務局長は「決定していることは何もない。20日の運営委員会で協議します。それしか言えません」と話すにとどめた。だが、別の高野連関係者は「その方向に進んでいると思う」と否定はしなかった。同じ8月に開催予定だった全国高校総体、全日本大学野球選手権が中止となったことも、少なからず影響したようだ。
 1915年に全国中等学校優勝野球大会として始まった全国高校野球選手権大会。中止は米騒動が起きた18年、戦局悪化の影響による41年と過去に2度ある(42~45年は戦争で中断)。今回中止が決まれば、選手や関係者の健康、安全を最優先に考えた苦渋の決断だ。
 全国を対象とした緊急事態宣言が14日に39県で解除されたが、多くの学校が休校やオンラインによる遠隔授業となっていて、部活動再開のめどが立っていない地域もある。日本高野連は感染予防策を検討しているが、炎天下での試合には熱中症対策も不可欠となる。
 多くの学校が3月から活動を自粛している。6月に学校が再開し、練習を始めたとしても、準備期間はわずか1カ月。練習不足の上に、連戦で体力が落ちれば、免疫力が低下し、ウイルスに感染するリスクが高まる可能性もある。ある強豪校の監督は「3カ月休み、そこから1カ月で仕上げるのは難しい」とも話す。
 また、7月中旬には全ての地方大会が開幕していないと、8月上旬までに代表校がそろうのは困難とみられる。学校が本格的に再開されれば、遅れている授業との両立も難しくなる。日程面や教育的見地も、開催への大きな障害となった。
 中止が正式に決まった場合でも、独自で地方大会の実施を検討している都道府県高野連も少なくない。甲子園大会がなくなれば、日程にも余裕が生まれる。だが、独自開催でも感染予防対策、無観客開催なら費用面など課題は多い。それでも、最後の夏となる3年生に晴れ舞台を用意すべく、検討が進められることになる。

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