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世界選手権3連覇 金“大本命”…空手・形に琉球舞踊を取り入れ全日本V9 至高の領域に達した喜友名諒【東京五輪連載】

2021年7月9日 06時00分

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全日本空手道選手権大会の男子形で優勝した喜友名諒。9連覇を果たした=2020年12月13日、日本武道館で

全日本空手道選手権大会の男子形で優勝した喜友名諒。9連覇を果たした=2020年12月13日、日本武道館で

◇東京五輪連載「挑戦2021 初の五輪延期を経て」
 史上初の五輪延期で2021年夏の開催となった東京五輪へ、誰よりも早く再出発したのが空手男子形の絶対王者・喜友名諒(30)=劉衛流龍鳳会=だ。新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になった20年春、五輪を目指すほとんどのアスリートはいったん活動を休止したが、喜友名は違った。
 「全く休ませなかった。稽古量を増やして課題を見つけようと思った」と指導する佐久本嗣男コーチ(73)。沖縄県内の練習拠点で多い日は1日4時間にも及ぶハードな稽古を続行。感染予防のため、当初はマスクを着用しながらでも体を動かした。
 世界選手権は3連覇中。パワフルな形は世界ですでに頭一つ抜けている。喜友名はさらに、無休で洗い出した「課題」の克服に励んだ。喜友名は「柔らかさ、粘りの部分です。そこを身に付けることで、持ち味のパワーやスピードも生きてくる」と言う。
 練習には琉球舞踊を取り入れた。「着物を着たときの立ち姿、身のこなし、目線の使い方。そういったところを学んだ」と吸収できるものを貪欲に取り込んだ。20年12月の全日本選手権では決勝で28・74点の高得点を出して9連覇を達成。「突きも蹴りもレベルアップしている」。揺るがぬ自信を口にした。
 東京五輪は金メダルの大本命として迎える。喜友名は守りに入るつもりはない。「佐久本先生と五輪で30点満点を出して金メダルを取ると約束している。沖縄の空手を世界にアピールしたい」と意気込む。空手発祥の地とされる沖縄の誇りを胸に、至高の演武を五輪で見せる。
 ▼喜友名諒(きゆな・りょう) 1990年7月12日生まれ、沖縄県出身の30歳。170センチ、78キロ。空手男子形。沖縄・興南高、沖縄国際大出。劉衛流龍鳳会所属。5歳で空手を始め、全日本選手権は2012年から9連覇、世界選手権は14、16、18年と3連覇中。18年2月を最後に国際大会で負けがない。
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