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ひとり親児童支援、浜松市に2億円寄付 エリジオンHD・小寺社長

2021年7月9日 05時00分 (7月9日 05時03分更新)
ひとり親家庭への支援について語る小寺敏正社長=浜松市役所で

ひとり親家庭への支援について語る小寺敏正社長=浜松市役所で

 ソフトウエア開発事業などを統括する「エリジオンホールディングス」(浜松市中区)が、新型コロナウイルスの感染拡大で、経済的に厳しい状況にあるひとり親家庭のために、市に二億円を寄付した。小寺敏正社長(68)が八日、市役所で鈴木康友市長に目録を手渡し「格差が問題になっている。これからを担う子どもたちにこそ支援が必要だ」と思いを語った。 (坂本圭佑)
 小寺社長は福井県出身で、大学卒業後に浜松市内の企業に就職。三十歳で退職してベンチャー企業を起業し、一九九九年にエリジオンを設立した。製造業や建築業の分野で、三次元データを利用したものづくり支援事業を手掛ける傍ら、虐待を受けた子どもらを保護する市内の児童養護施設に長年、寄付を続けてきた。
 コロナ禍でひとり親家庭の困窮が社会問題になる中、「子どもたちの支援が足りない。これからの社会を支えてくれるのは子どもたちだ」との思いがあった。お金が原因で勉強できなかったり、十分な食事が取れなかったりする状況が少しでも改善できればと、市に寄付を申し出た。「子どもたちが夢を持って前に進めるようにしてあげたい」
 市はこの寄付を財源に、児童扶養手当を受給しているひとり親家庭の子どもに七月下旬、一人あたり三万円を支援金として支給する。対象は今年四月分の同手当を受給している家庭の子どもで、四千四百世帯、六千五百六十人を見込む。
 鈴木市長は「多額の寄付をありがたい。ひとり親家庭の支援は課題で、次の世代の育成のために学習支援などをしっかりやらなければならない」と話した。小寺社長は「少しずつだが幸せを共有し、優しいおじさんがいるんだと知ってくれればうれしい。これからも私を育ててくれた『地元』に貢献していきたい」と決意を示した。

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