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大けが、コロナ禍…「長く厳しい道のり」乗り越えたくましくなった須崎優衣「絶対に金メダルを取る」【東京五輪連載】

2021年7月8日 06時00分

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全日本選手権女子50キロ級決勝 入江ゆきを破って優勝、ガッツポーズする須崎優衣=2019年12月22日

全日本選手権女子50キロ級決勝 入江ゆきを破って優勝、ガッツポーズする須崎優衣=2019年12月22日

◇東京五輪連載「挑戦2021 初の五輪延期を経て」
 宙ぶらりん状態の1年を乗り越えた。4月に行われたレスリングの東京五輪アジア予選(カザフスタン)。女子50キロ級の須崎優衣(22)=早大=は全4試合を無失点、テクニカルフォール勝ちする圧倒的な強さで、初の五輪出場を決めた。「ここまで長く厳しい道のりだった。ようやく東京五輪のスタートラインに立てた。絶対に金メダルを取る」。安堵(あんど)感がにじんだ。
 元々アジア予選は2020年3月の予定だったが、五輪延期の余波で中止に。レスリング女子では、全6階級のうち57キロ級の川井梨紗子ら5階級の選手が世界選手権などで代表に決定済み。50キロ級の須崎だけが「候補」のままだった。
 空白の1年に直面した多くのアスリートはモチベーションの維持に苦心した。須崎は「五輪ができるかできないか分からない状況でも、五輪で金を取るという目標は変わらなかった。思いが強くなった」と言う。
 「五輪金」は小学生で全国大会を制したころからの夢。東京都内の練習拠点が使えない間は、千葉県内の実家周辺で体を動かした。「この1年で成長できたと思う」。タックル主体の攻撃的レスリングに、グラウンドでの股裂きなども新たにバリエーションに加えた。
 若くして17、18年の世界選手権を2連覇し、いまだ海外勢には負けなし。一方で、18年秋には左肘靱帯(じんたい)断裂の大けが。19年には国内での代表争いに敗れ一時は五輪が絶望的になり、再起した後はコロナ禍に襲われた。「長く厳しい道のり」が、須崎をたくましくした。
 5日には日本選手団の旗手に選出され、須崎は「頂いた役割を全うしたい」と勇躍した。過去にメダルを逃したことがない伝統の最軽量級。五輪の「顔」として頂点は譲れない。
▼須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日生まれ、千葉県出身の22歳。153センチ。レスリング女子50キロ級。東京・安部学院高出、早大。2016年の全日本選手権を初制覇し、17、18年の世界選手権を2連覇。19年の全日本で2度目の優勝を果たし、五輪アジア予選の出場権を獲得。21年アジア予選で優勝し、東京五輪出場を決めた。
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