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苦戦した白鵬と照ノ富士はチラリと弱点を見せてしまったかも これから対戦する力士達に希望を持たせたに違いない【北の富士コラム】

2021年7月8日 05時00分

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大栄翔(手前)に攻め込まれる照ノ富士

大栄翔(手前)に攻め込まれる照ノ富士

◇7日 大相撲名古屋場所4日目(ドルフィンズアリーナ)
 大雨が各地に甚大な被害を与えているが、あわや4日目の土俵も大荒れとなるところであった。
 まず照ノ富士が大栄翔に、立ち合い捕まえ損なって、思わぬ苦戦に陥ってしまった。この3日間の相撲に一段と落ち着きを見せていた照ノ富士だが、大栄翔の激しい抵抗にすっかり慌ててしまった。左から引っ張り込みに出るが、その都度、うまく回り込まれてどうしても組み止められない。珍しく引く場面も見せたが、思い直して前に出る。落ち着きを取り戻した照ノ富士がようやく組み止めると、一気に寄り切った。
 今場所の大栄翔はまだ先場所の不調を引きずっているようだったが、この一番は相当、気が入っていたようだ。もう一歩まで追い詰めたが、誠に惜しい一番であった。一方の照ノ富士は九死に一生とまでは言わないが、薄氷を踏みそうになったのは確かである。
 この一番は横綱を狙う照ノ富士にとっては大きな1勝である。5日目からは一層気を引き締めていかねばならない。何と言っても白鵬が出場しているので、1勝でも多く勝たねばならない。ところでその白鵬も危ない星を拾ったものだ。
 照ノ富士よりも九死に一生と言えよう。苦戦の原因は、隆の勝に立ち合いの右張り手を完全に読まれ、大きく体勢を崩した。喜び勇んで隆の勝が勝機到来とばかり、白鵬は土俵上を逃げ回って残す。そこを懸命に攻める隆の勝だったが喜びすぎて肝心の足が出ない。白鵬は背中を見せながらも巧みに回り込んで、なおも押し込んで来る隆の勝を左足1本で残し辛くも突き落とした。
 チョウのように舞い、蜂のように一刺しでペロッと舌を出して仕留めたと言えば格好は良いが、内心は冷や汗ものであったろう。2人は3日目までの強さを見る限り、万全と思わせたが、チラリと弱点を見せてしまったかもしれない。これから対戦する力士達に希望を持たせたに違いない。
 それから大関正代が若隆景に一方的に負けてしまった。若隆景の鉄壁のおっつけと鋭い押しになす術がなかった。先日テレビで故郷の人たちに良い相撲を見せて元気を与えたいと語っていたが、こんな情けない相撲ではとても元気になってもらえない。かえってガッカリさせてしまうというものだ。しっかりせよ正代。
 ところで私の便秘ですが、おかげさんで本日出ました。ご心配をおかけしました。今後は気を付けます。
 夜ご飯は軽いものにしときます。(元横綱)
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