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プロテスト5度目挑戦で合格の苦労人・平井亜実、攻撃的ゴルフでいきなりV争い 「優勝を争うか予選落ちかという選手になりたい」

2021年7月7日 13時54分

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6月のプロテストに合格した平井亜実

6月のプロテストに合格した平井亜実

 鮮やかなデビューを飾った。6月下旬の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに5度目の挑戦で合格したばかりの平井亜実(24)=小松CC=が、4日まで行われたツアーデビュー戦で優勝争いに加わる大健闘。史上最速のJLPGA入会8日目での優勝となるかどうかと注目された。攻撃的なプレーを持ち味とする“苦労人”の今後が楽しみだ。
 ◇  ◇  ◇
 豪雨により2日間、計36ホールの短縮競技となった資生堂レディス(神奈川・戸塚CC)で、平井が全国区に名乗りを上げた。予選ラウンドを首位と2打差の10位で通過すると、決勝ラウンドも前半で一時は首位に並ぶ活躍。後半にスコアを落とし、31位でデビュー戦を終えたものの「足りない部分が分かったので、いい経験になった」と充実感を口にした。
 福井工大福井高を卒業後、2016年からプロテストに挑戦し続け、19年まで4度のうち3度も最終プロテストに進出。合格ラインに迫ることはできなかったが、めげることはなかった。
 「毎年、去年の自分よりはうまくなっているし、データも良くなっている。ここで諦めるのは明らかに違うだろう、って」
 19年には海外へ活動場所を求めた。18年秋のプロテスト後にも翌年の予選会が行われていた中国ツアーに参戦。6試合ほどプレーし、日本人として初めて同ツアーに優勝する“快挙”を成し遂げた。
 芝の状態も環境も異なる異国でのプレーは現在も生きている。「緊張感の中で、自分はどういうプレーができるのかということを知れた。あの時の経験は大きい」
 持ち味は250ヤードを誇るドライバーショットだ。飛距離を伸ばすことに定評のある浦大輔コーチ(35)の指導の下、飛ばす能力を開花させた。攻撃的なゴルフが身上で「どちらかといえばピンをガンガン攻めていくタイプ。常に攻める意識を持ってプレーしている」と話す。
 新型コロナウイルス禍のため20年度のプロテストは6月に延期。5度目の挑戦は、20位タイまでが合格する最終プロテストで11位に食い込み、念願のツアープロの資格を手に入れた。
 2学年下の黄金世代を筆頭に20歳前後の選手が席巻する現在の女子ツアーで、24歳は既に「中堅」と位置付けられている。今回の合格者では2番目に年齢が高いこともあり、少しずつ前へ進むという考えはない。
 「同級生と比べて、だいぶスタートが遅れてしまった。9月で25歳になる。そんなに若くないので、予選通過を目標にずっと続けるのではなく、優勝を争うか予選落ちかという、そういう選手になりたい」
 言動、プレースタイルともに思い切りのいい、楽しみな若手が出てきた。
 ▼平井亜実(ひらい・あみ)1996年9月27日生まれ、石川県野々市市出身の24歳。156センチ、54キロ。10歳でゴルフを始める。福井工大福井高では立浦葉由乃と同学年で、松田鈴英は1学年下の後輩。5度目の挑戦だった6月のプロテストで合格。2019年には中国ツアーの三菱重工オリエントマスターズで優勝した。得意なクラブはドライバー。

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