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松山英樹コロナ陽性の傍らで PCR検査も陰性証明も不要になる米ゴルフツアーに選手不安【武川玲子コラム】

2021年7月7日 06時00分

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松山英樹(AP)

松山英樹(AP)

◇コラム「米ツアー見聞録」
 米ツアー、ロケットモーゲージ・クラシック(米デトロイト)第2ラウンドのスタート前、日本のエース松山英樹は新型コロナウイルスの陽性が判明し、棄権した。感染経路など詳しいことは不明だが、米ツアーを取り巻く現状の環境に接すると、いつ誰が感染してもおかしくない。
 3月以降、ギャラリーは段階を踏んでコースに戻っている。今はコロナ禍以前とほぼ変わらない。ティーエリアやフェアウエーには多くのファンがマスクなしで集まる。コース内でアルコール類も販売され、お祭り騒ぎをする人も少なくない。
 「サイン禁止」というのはもはや建前。ファンはサインを求めて選手に近づき、しかも自らペンを差し出す。一緒に写真に収まることもしばしばだ。屋外では「マスク不要」という認識のため、ほとんどの人がマスクを着用していない。
 6月の男女の全米オープン(米カリフォルニア州)では入場者にワクチン接種完了かPCR検査の陰性証明が求められたが、通常のトーナメントでは必要ない。つまり、ワクチンを接種していない観客がどれだけいるか分からない状態だ。
 夏休みを迎え、この1年の鬱憤(うっぷん)を晴らすように旅行に出る人が激増し、空港もホテルも人でごった返している。さらに、ほとんどの州でレストランやバーが通常にオープンしているから、どの街も大勢の人でにぎわう。
 国内でワクチン接種が進んでいることから、米ツアーは7月22日開幕の3Mオープンから選手らへのPCR検査を行わず、選手らも陰性を証明する必要がなくなる。松山と初日同組でプレーしたフィル・ミケルソン(米国)は「われわれはとても危険な環境にいる。ワクチンを受けていても完璧ではない」と不安を口にした。再び感染拡大とならないことを祈るばかりだ。(全米ゴルフ記者協会会員)

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