黛敏郎の「秘曲」に光 ピアニスト江崎昭汰さん演奏のCDが話題
2021年7月6日 16時00分 (7月6日 17時54分更新)
戦後の日本のクラシック音楽界を代表する作曲家黛(まゆずみ)敏郎(1929〜97年)の知られざる傑作を、ピアニスト江崎昭汰(しょうた)さん(29)の演奏でよみがえらせたCD「黛敏郎の秘曲」(スリーシェルズ)が、話題を呼んでいる。10代の頃の初期作品から、幻の「黛チャイム」と呼ばれる新幹線の放送メロディー、未完の遺作まで価値ある7曲を収録。一部は自らピアノ編曲もした江崎さんは「黛しか書かない曲、黛にしては意外な曲など、珍しい作品ばかり。彼の多彩な才能を楽しんでほしい」と話している。 (清水祐樹)
民放のテレビ番組「題名のない音楽会」の初代司会者として、お茶の間でも人気を集めた黛。「涅槃(ねはん)交響曲」や「曼荼羅(まんだら)交響曲」、オペラ「金閣寺」、バレエ音楽「BUGAKU」といった名作を手掛けたほか、雅楽など日本の伝統音楽にも造詣が深く、保守派の論客としても知られた。
今回の収録曲はもともと、江崎さんが演奏会向けに用意していたもの。コロナ禍で無観客公演の録音となり、CDはチケット購入者に配る予定だったが、反響が大きかったため、一般販売することになった。
最大の目玉は一九八七年作の「ウ...
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